歳かな?と思ったら「コエンザイムQ10 」

「体のサビ」に直接的に働くサプリメントがあります。40代のすべての人、とくに次のことに当てはまる人には、ぜひとってほしいものです。

  • ほぼ毎日、3時間以上の残業をしている人
  • 神経を張りつめる仕事をしている人
  • スポーツクラブで定期的にスポーツをしている人
  • 健康診断などで血圧や血中コレステロール、血糖などの値が高いと指摘された人
  • 日焼けの後にシミが残りやすい人
  • 人や物の名前が出てこず、「アレ、ソレ」という代名詞が多くなった人
  • 速足で歩くと息が切れたり、足がもつれたりする人
  • 性欲が1ヶ月以上起こらない人
  • 家族に口臭を指摘されたことがある人
  • ベッドに入って30分以上寝つけない人
  • 食後、胃のあたりに不快感がある人

「錆止め」として、まずおすすめしたいのは、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA (ドコサヘキサエン酸) を多く含む青魚(イワシやサバなど) です。魚をあまり好まないのであれば、EPA 、DHAをサプリメントで補います。

「錆止め」、すなわち抗酸化物質には、じつに多くの種類があります。ベーターカロテン、ビタミンC 、ビタミンE は抗酸化ビタミンとして知られています。
これらの栄養素は、野菜を十分に食べていれば、だいたいとれます。抗酸化サプリメントとしてはコエンザイムQ10 、アルファリボ酸、ポリフェノール、ピクノジュノールのほかにアスタキサンチン、レスベラトロールが知られています。コエンザイムQ lOは、体内でエネルギーをつくる際に必要な栄養素です。心臓の血液循環を促し、筋肉にエネルギーを供給し、運動能力を高める作用がありますが、40蔵前律から急激に不足しやすくなります。

コエンザイムQ10はイワシ、サバ、ウナギ、牛肉に含まれていますが、微量なのでサプリメントで補うといいでしょう。

アルファリボ酸とは、脂肪酸の一種です。水銀などの有害重金属の排出、神経組織の保護などの作用もあります。糖尿病による神経障害の予防効果があります。

ジャガイモ、ホウレンソウ、トマト、ニンジンなどに多く含まれていますが、一定量以上をとるならば、やはりサプリメントが適しています。

ポリフェノールは、植物に含まれている色素、香り、苦味、渋味などの成分で、約三〇〇種類あります。フラボノイドとノンフラボノイドがあり、前者は赤ワインのアントシアニジン、お茶のカテキン、ノンフラボノイドはゴマのリグナンなどが知られています。その作用は抗がん、抗菌、抗ウイルス、心臓病予防とさまざまですが、すべて抗酸化作用を持っています。
野菜に含まれるポリフェノールが多いので、ある程度は食事でとることができますが、毎日二疋量を確実にとるには、サプリメントが必要です。
マルチビタミンはこちら。

40代から必須の「マルチビタミン」「マルチミネラル」について

あなたに足りていない栄養素は、なんでしょう。簡単に特定できるものではないので、まずは「マルチビタミン」「マルチミネラル」のサプリメントから始めるのがおすすめです。

必要なビタミン、ミネラルをすべて調合した非常に便利なサプリメントです。現在知られているビタミンは22種類あります。すべての種類が十分にそろってはじめて、体は正常に働きます。

ビタミンの基礎知識をもう一度見直すといいでしょう。30~40代ではビタミンのパワーがとても重要です。

1種類でも不足すると、ほかのビタミンが十分でも、体の働きが悪くなるのです。糖質、脂質、タンパク質を十分にとっても、ビタミンが不足すると、体も脳も疲れやすくなります。あるいは、スタミナがなくなったり、集中力が低下したり、肥満になったりするという人が少なくありません。

ミネラルはカルシウム、マグネシウムなど、全部で20種類ほどあります。体の組織を整備の行き届いた器械のように働かせるために、必要な栄養素です。

たとえばカルシウムには、骨をつくつたり、筋肉を正常に動かしたりする重要な役割があります。「マルチビタミン」「マルチミネラル」を基本として、生活状況や体調などに応じて「必要と思われるもの」を追加するのがベストです。

不足している栄養素を特定するには、かなりくわしい検査が必要ですが、それほど厳密に考えることはありません。健康診断の結果や日々の生活状況から、起こりやすい体調不良、気がかりな心身の変化を探り、それに対応する栄養素のサプリメントを選べばいいのです。

たとえば、仕事が終わるとぐつたりし、動くのがおっくうになるなど、疲れやすくなった場合、ビタミンB 群などが不足している可能性があります。
よく溜息をついたり、「根気がなくなった」「集中力がなくなってきた」などの「自覚」が現われたりしら、確実に「疲れやすい体」になっています。盲んか、最近、よくかぜをひくなあ」「今度のかぜは治りが遅いなあ」などと、「かぜ」が気にかかるようになったら要注意です。

ビタミンA、C 、亜鉛などが不足している可能性があります。また、皮膚に今までになかったシミが生じたり、日焼けの後にシミが残ったりするような場合は、ビタミンC 、E などが不足している可能性があります。

野菜、とくにニンジンなどの緑黄色野菜や魚が苦手な人は、要注意です。これらの症状はさまざまな要因で生じるので、ビタミン、ミネラルの不足だけが原因とは限りません。

ただし、多くの場合は、ビタミン、ミネラルを補給することによって改善します。これらはすべて、体の中で老化が進んで太りやすい環境に変わりつつある、という悪いサインです。老化を止めて・「太りにくい体」に改善するためにも、サプリメントの力を借りる必要があります。老化現象をひとつひとつ潰して、「太りにくい体」づくりがスムーズにいくよう、サプリメントの力も借りましょう。

女性の場合、マグネシウムを意識に摂取するようにするとさままざまな不快症状が改善します。

危険な食品、サプリが必要な現代人

食事で栄養をとっているはずなのに、なぜサプリメントが必要なのでしょうか?いろいろな栄養素をバランス良くとることで体は健康に保たれています。栄養が足りているか、不足しているかは、厚生労働省が定めた「栄養所要量」が基準になります。

「最低でもこのくらいとっておかないと、病気になりますよ」という量です。平均的に見れば、日本人はほぼすべての栄養素が、この栄養所要量に達しています。ですが、当然のことながら、「平均値」とは極端に言えば「最大値」と「最小値」を足して二で割っただけの数字ですから、じつは栄養所要量に達していない人、いわば「潜在的な栄養欠乏症」の人もたくさんいるはずなのです。

あなたもじつは、そうかもしれません。だから、サプリメントを効果的に使いたいものです。サプリメントを使う理由は、これだけではありません。じつは、食材自体の栄養価が、以前より低下しているのです。

野菜の栄養価は50年前の8分の1から20分の1に落ちている、と言われています。トマトに含まれるビタミンC の量だと、10分の1です。また、野菜のビタミン、ミネラルは収穫されて時間が経つほど失われるので、スーパーに並んだときには、かなり失われています。
さらに、ただ千切りにするといった加工をしただけでも、ビタミン、ミネラルはかなり失われてしまうのです。そこで、足りない栄養素を狙って補えるサプリメントの出番になります。ただし、サプリメントは薬でなく「食品」です。ですから、食べ物の消化、吸収、排泄に個人差があるように、サプリメントの効果の出方も、人それぞれだと思ってください。

ビタミンの基礎知識はこちらです

もっと言えば、効果を美感できるものが、自分の体が必要としていたサプリメントと言えます。「効果がないと思われるもの」を続ける必要はありません。また、薬と違って飲むタイミングや分量が明確に決められているわけではありませんが、私は食事の際に飲むことをすすめています。
とくにべ一夕ーカロテンやビタミンEは「脂溶性」。油といっしょにとると吸収率が良くなります。飲む量は、ラベルに書いてある目安量を飲みます。栄養素の中には、とりすぎないほうがいいものもあるので、サプリメントを飲む際にも注意してください。

また、サプリメントには、植物などの天然素材のものと、化学的に合成されたものとがあります。同じ物質で作用も同じですが、ビタミンEのように効果に差が出るものがあります。

なるべく天然素材のものを選ぶのが無難でしょう。注意してほしいのは、慢性病があり、薬剤を常用している場合です。サプリメントは「食品」とは言っても、特定の栄養素を特定の形でとることになりますので、主治医に相談したうえで判断してください。