まとめ

「よく噛むダイエット」を行うと具体的にはどのような効果があるのでしょうか?ダイエットだけでなく血圧や血糖値などの数値も改善しました。以下1年間継続された39人のの平均値を抜粋して示します。

  • 収縮期血圧:8.9mmHG減
  • 拡張期血圧:6.3mmHG減
  • ヘモグロビンA1C:7.3から6.2 %に減少
  • 総コレステロール:213→195mg/dl に減少
  • LDLコレステロール:123→108mg/dlに減少
  • HDLレステロール:さほど変化なし

わずか1l 年間で、これだけの改善です。ヘモグロビンA1C (過去1~2 カ月の平均的な血糖値がわかる数値) の6.2 という数値は、それだけを見ればまだ高めであるのは確かなのですが、もっと高かった人たちが1年間でこれほど下げられた
のは、やはり噛むことによる効果であると同時に、ダイエットに挑戦してくださった皆さんの努力のたまものです。

さて、ここまで医学や栄養学の観点から「よく噛むダイエット」のノウハウをおえし、そのメリットにも触れてきました。最後にまとめてみましょう。

食べ物をひと口入れるごとに箸を茸き、30回噛んでから飲み込む。

一度にたくさん入れるのではなく、少量を入れるのがコツ。最初は顎が筋肉痛になったりしますが、それはすぐに消えます。

ゆっくり、じっくりと練習することからはじめるのがポイントです。平均3〜6 ヶ月で、無意識にできるようになります。よく噛むと、食べ物がおいしくなります。逆に、噛まないと味覚が鈍ってしまい、味の濃いものばかりを食べて、ご飯が進んでしまいます。その悪循環を断ち切る鍵は、よく噛むことにあります。

毎日、体重計に乗る(ただし、記録する必要はなし)。

計測の時間を、毎日の起床時とか就寝前などと厳しく決める必要もありません。今日の自分の体重を把握するだけで十分です。これを1 ヶ月か2 ヶ月といった単億で続けていくと、はっきりとした体重減の傾向がわかるようになります。

三種の神器(肉・卵・チーズ) をたくさん食べる。

食事の際には、最初に肉・卵・チーズのタンパク質から食べてください。そうすれば自然な満腹感が得られるので、炭水化物を食べたいと思わなくなります。

タンパク質には「特異動的作用」というものがあり、これは無意識に体を動かしたくなるという効果です。たとえば、近所のスーパーに買い物に行くのにも車で行っていた方が徒歩で行くようになったり、気がついたらエレベーターではなく階段を使っていたりという形で表れます。

当然、運動不足解消や筋力強化につながるメリットがあります。ある女性は、部屋の掃除をしている時間がなぜだか長くなったと不思議がっていましたが、それも特異動的作用の表れです。

大老の炭水化物を含む主食(ご飯・パン・遠類) を避ける

炭水化物を食べておなかがふくらんでも、すぐに空腹感がやってきます。すると、また炭水化物が食べたくなり、それを繰り返すとやがて肥満になります。最初にタンパク質を食べる要領に慣れれば、この「炭水化物ルー」を断ち切ることができます。そうなれば、自然と葉肉が落ちていきます。

反省しない

特に真面目な人に多いのが、「ああすればよかった、こうすればよかった」と反省してしまうこと。これは、「よく噛むダイエット」では厳禁です。「今日は○○を食べたせいで、500 gも増えてしまった」という意識は、どこかに放り投げて忘れてください。

「よく噛むダイエット」は劇的な効果を生みますが、それでも体重がガクンと直線的に減ることはほとんどありません。少しずつ、減ったり増えたりを繰り返しながら、やがて総合的なべクトルとして減少ラインを措くものです。
先週は3 kg減ったのに、今週は2kg増えてしまった? おめでとうございます、あなた
は1kgの減量に成功したのです。

「よく噛む」ダイエットの波及効果

「よく噛む」ダイエットには、体重減と数値向上のほかにも多くの波及効果があります。通院してくださった方たちは、次のような素晴らしい効果を体現してくれました。それらも、順不同で列挙してみます。

美肌効果・美白効果
これは、特に女性に喜ばれる効果です。カサカサしていた全身の肌に張りが出て、見違えるほどみずみずしくなります。全体的にピチビチしてくるので、お化粧のノリがよくなるのもうれしいポイントだそうです。「よく噛む」ダイエットで痩せた女性は皆さん本当に美しくなります。もちろん、女性だけでなく男性にも同じ効果があります。おなか周りをはじめ、顔面など全身の脂肪が取れることで、実年齢より若く見られるようになります。
フェイスリフト
顔のシワやたるみがなくなるので、全体として顔立ちが締まってきます。当然、それはフェイスリフトにつながます。美顔クリームや化粧水を大量に使っていた人は不要になります。
小顔になる
減量によって脂肪が落ちるだけでなく、咀嚼をすることで顎や顔面のフィットネス効果があり葺二重アゴだった人はそれもなくなるので、結果として小顔にりますす。首が細くなり、鎖骨がくつきりと見えるようになるのも相乗効果といえるでしょう。男性では、ワイシャツのネックサイズが7cmも細くなった人がいます。
髪の毛がツヤツヤになる
男性も女性も髪の毛にツヤが出てきます。細かった人ほ太くなります、全体の毛量が増えてきます。薄毛・脱毛に悩む人にはおすすめです。高価な育毛剤は不要です。
白髪だった人が黒髪に戻る
髪にツヤが出るのと同時に、白髪だった人は黒髪に戻っていきます。ちょっと不思議ではありますが、何人もの方にこの現象が起きています。やはり、狂っていた代謝などの体内機能が整ったせいなのでしょうか。
バストアップ・ヒップアップ
タンパク質を取ると、全身の筋肉がつきます。乳房を支える胸の筋肉も増えるので、したがってバストアップもできます。ヒップは全体的に小さくなりながら、しつかりとした大骨筋がつくことでピンとアップします。これも、美白や小顔とともに女性患者さんに大歓迎される効果の1つ。60代や70代の女性も、バストアップしたと喜んでいます。やはり、女性は死ぬまで女性であり続けるのですね。
血糖値・中性脂肪値・尿酸値などが正常化する
特定健診の導入以来、検査で引っかかって来院される方が増えました。そういった方の多くが、メタポリックシンドロームかその予備軍ともいえる状態です。でも、「よく噛む」ダイエットで健康的に痩せれば、それらの数値はほとんど正常化します。血圧やコレステロールの薬を服用していた方が、やめられるケースも無数にあります。
朝、スッキリと起きられる
人間が必要としているタンパク質をきちんと取ることで、夜になるとちゃんと眠くなるのが「よく噛む」ダイエットの特徴です。睡眠中には睡眠中らしく心身を休められるようになり、そのぶん眠りが深くなって朝もスッキリ起きられるのでしょう。減量することで、リスクの高い睡眠時無呼吸症候群の改善も期待できます。
便秘改善
便秘の多くの原因は、早食いと食物繊維の過剰摂取が便秘の一因ではないかと考えています。肥満の方の多くが、便秘に悩んでいるからです。肉を食べ、野菜を控えることで便秘は治ります。「よく噛む」ダイエットを実践すると、いつの問にか改善していきます。草食であるウシは、反袈と腸内菌による発酵で食物繊維を消化します。しかし、4 つの胃や60 m の腸をもたないヒトやライオンには、ウシの真似などできません。
おしっこの切れがよくなり、臭いも変わる
中年以降の男性によく見られるのが、排尿後に歩き出したら尿がポトッと下着の中にこぼれるという現象。その理由の1つとして、糖分が高くベトベトした尿が、尿道をうまく通れないという状態が考えられます。炭水化物を食べないでいると、当然ながら尿の糖分が激減するので、この現象もやがてなくなります。タンパク貿を食べたことで、尿道周辺の筋肉が鍛えられた結果ともいえます。また、糖分の多い尿は甘い臭いがするものですが、こちらも尿らしい(というのも変な表現ですが) アンモニア臭に変わっていきます。
イライラしなくなる
きちんとコレステロールを取ることで、ホルモンの分泌が活性化します。ホルモンの中には、うつ状態に対抗する機能をもつものもあるので、おそらくそれが活躍してくれているのだと思います。もちろん、「よく噛む」ダイエットには空腹感がありませんので、食欲を我慢するというイテイラもありません。
間食しなくなる
肉・卵・チーズをきちんと取っていれば、次の食事まで空腹を感じません。おなかがすかないのですから、間食したいという気持ちもまったくなくなります。よく噛めば唾液の分泌が盛んになり、ヒスタミンというホルモンが出ることで満腹中枢が働くため、少量の食事でおなかがいっぱいになる効果もあります。コンビニに行くと、ついついカップラーメンやスナック菓子を大量に買い込んでいた人も、それをしなくなります。
膝痛が消える
体重が落ちると膝の痛みが取れ、歩行はもちろん立つことさえ苦しかった人が自然と歩けるようになります。その数値の目安は4kg減です。つい最近、高齢の方に多い変形性膝関節症という疾患も、メタポリックシンドロームの1つであるという研究発表がなされたばかりです。その考え方からも、「よく噛む」ダイエットで膝の痛みが取れるということが納得できます。膝が痛くないのですから、散歩などをして体力増強することも可能になります。
性欲が強まる
これは、ちょっと驚くことかもしれません。でも、ホルモンの材料であるコレステロールをきちんと摂取するのですから、男性ホルモンや女性ホルモンが活性化します。となれば、性欲が強まるのも当然といえば当然です。結婚以来ずっと妊娠しなかった女性が、子宝を授かったという例もあります。「よく噛む」エットは生理不順も改善するので、それとの関連があるのかもしれません。
積極的・活動的になる
休日には何もせず家でゴロゴロしていた人が、積極的に出かけるようになります。内向的だったのに外向的になり、新しい趣味をもったという人もいます。やや精神論になってしまいますが、言葉を換えれば「前向きになる」ということでしょう。ある若い女は、いつも地味な色の服ばかりを着ていました。それが痩せていくにつれ、明るい色のものを好んで身につけるようになりました。しばらくすると、彼女は結婚しました。

細胞が生まれ変わる食療法

沖縄県は、都道府県別平均寿命で全国一を誇っていました。沖縄と文化が似ていて、昔から肉をよく食べていたお隣の奄美群島も長寿の島です。

生前、ギネスブックで世界長高齢に認定されていた、本郷かまとさんと泉重千代さんは、お二人とも奄美群島の徳之島にお住まいでした。

愛知県にも、有名なご長寿がいます。きんさん・ぎんさんです。C M出演料などで1 0 0歳を過ぎて人生初の確定申告をし、もらったお金は何に使いますかと聞かれた二人が「老後の蓄えにします」と答えたジョークはお見事でした。

最近、ぎんさんのお嬢さんたちがよくテレビに出演されています。4 人の姉妹がいらっしゃるのですが、全員が80〜90代というご高齢です。その生活ぶりに密着するテレビ番組を見ていて、私は「やっぱりなあ…」とうなずくことが多々ありました。

皆さんがゆっくりと食事されていたのですが、特に長女の方は野菜が大嫌いで皿からよけてしまい、好きな唐揚げばかりを召し上がっていたのです。

番組では、お母さんのぎんさんの好物がフライドチキンであったことも紹介されました。もちろん、ぎんさんが毎日フライドチキンばかりを食べていたわけではないとは思います。

ただ、実際にあれだけ長生きをされた方が、お年を召した後でも積極的にタンパク質を食べていたという事実は、とても貴重なデータだと思います。タンパク質や脂質の摂取は、体の材料を補給しているのと同じことです。

新陳代謝を促進し、自分の体を「あるべき姿」 にチェンジしてくれるのです。あるべき姿とは、人類が太古の昔から身につけている、もともとのデザインに沿ったもののこと。全身の細胞は、3ヶ月から半年で入れ替わりますから、その間ずっと正しい栄養摂取(食事) を続けていけば、きちんとした機能を備えた細胞で全身を包むことが可能になります。

ブドウ糖ではなく、ケトン体をエネルギーとして使うことも体が覚えてくれます。そうすれば、全身は新しい機能をもったみずみずしい細胞で包まれます。これを、アンチエイジングといってもいいかもしれません。でも私は、新生という言葉を使いたいと思います。その核心は、低炭水化物・高タンパク質食にあります。

 

薬の副作用は避けられない

最近は、なるべく薬を使わないようにする医師も増えました。なぜなら、薬には必ず副作用があり、作用を上回る大きなデメリットが生じることがあるためです。

市販の感冒薬や頭痛薬のパッケージには、「服用後には自動車等の運転を控えること」と明記されています。これは、感冒薬や頭痛薬には微量ながら睡眠成分が入っていて、服用した人が眠くなる可能性があるという意味です。このように、その薬の目的とは違う作用の全般を、副作用と呼びます。

この睡眠成分はごく微量ですから、まったく眠気を感じない人もいます。こうした軽度の副作用ならまだいいのですが、医療の世界には重い副作用があることがわかっていながら使用している薬もたくさんあります。

有名なのが、抗がん剤でしょう。激しい吐き気が起こり、髪の毛も抜けます。がんの化学療法(投薬による治療 を受ける方は、それほど大変です。現在の日本の医療の中で、私が問題視していることに薬の出しすぎがあります。

国民全体が使っている薬は、アメリカに次いで世界2 位。いくら、世界中の国がうらやむ国民曹保険制度が日本にあるとはいえ、これはいささか行きすぎです。その責任は、やはり薬を出す医療者側にあります。

医療の現場で働く医師たちは、薬に頼りがちな患者さんが少なからずいることも確か。そして、そういった感覚がサプリメントの流行につながっているようにも感じています。

サプリメントの大半は、医薬品ではなく食品に分類されます。医薬品とは監督官庁も違えば、法律も異なります。食品扱いなのですから、研究・製造過程においても医薬品のような厳しいチェックを受けてきていません。

医薬品のパッケージには、「用法・用量」と書かれ、毎食後30 分以内に2錠飲みなさい1 57などとあります。

一方、食品には「お召し上がり方」とあり、「1日2 粒を目安にお飲みください」とあるだけ。その文言を、どれだけ信用していいかも未知数です。体にいいと信じ込んで、大量に飲みすぎるケースも心配です。

たとえば、カルシウムの取りすぎは心臓疾患や貧血につながるともいわれています。骨粗鬆症などを気にして飲む方が多いのでしょうが、飲みすぎが原因で心筋梗塞にでもなってしまったら、目もあてられません。

一方、最近の研究ではビタミンE の取りすぎから骨粗鬆症になりやすいというデータも出てきています。これらは、いうまでもなくサプリメントの副作用です。何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし。

たとえば、水だって大量に取りすぎれば中毒を起こします。人が口にするものは、安全であることが一番。食用油のところでも触れましたが、化学的に合成された物質は、そのぶんアンバランスにできています。人体にとっては、自然のものを自然なまま摂取するほうが望ましいのです。

何か1つの栄養素だけを突出して摂取しても、体の機能が狂うだけ。人体が必要とする栄養素を、普段の食事の中でバランスよく取るほうが自然ですし、より安全です。
薬の効能と副作用(生活習慣病に関連する薬)
https://medicine-guide.net/

サプリメントは不要

世の中は健康ブーム。数え切れないほどの関連商品が、さまざまな効能を謳って売られています。

その代表が、サプリメントでしょうか。美肌やアンチエイジングをはじめ、便秘改善や減量に至るまで、それさえあれば何でもできるかのようです。そういえば、今は街中の自動販売機に入れられているウーロン茶が登場したときには、ダイエット効果があるとの宣伝文旬もありました。

サプリメントには、数え切れないほどの種類があります。順不同で、目についたものを並べてみましょう。

  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • プラセンタ
  • ウコン
  • マカ
  • 葉酸
  • アルギニン
  • プロポリス
  • ローヤルゼリー
  • クロレラ
  • DHA
  • EPA
  • レスペラトロール
  • ポリフェノール
  • イソフラボン
  • ルティン
  • αリポ酸
  • コエンザイムQ10
  • カルニチン
  • グルコサミン
  • コンドロイチン
  • カプサイシン

これらに加え、ゴマやブルーベリーから抽出した成分というのもあります。青汁は今や有名ですし、スッポンエキスや深海魚エキスというのも見かけました。

このうち1つか2つは買った経験があると思います。そうでなくても、ビタミンやカルシウムぐらいは飲んだことがあるでしょう。薬局に行けば山ほど陳列してありますし、テレビの通販番組でもサプリメントが大人気のようです。

さて、ここであらためてお聞きしますが、これらの成分について、皆さんはどれほどご存じでしょうか? その成分は、体にどんな影響と悪影響を及ぼすのでしょうか。いかがですか?

残念ながら、ご存じないはずです。でも、無理もありません。皆さんは、「それを飲むと健康にいい」と聞かされて、記憶の中にそう刷り込まれてしまっただけだからです。もちろん、さきほど列挙した成分のすべてが毒だと決めつけるつもりはありません。製造しているメーカーに、文句を言うつもりもありません。

ただし、その成分がどういう性質のもので、体にどういう影響があるかもわからないまま、一般の方がやみくもに摂取ししまう風潮に疑問を呈したいだけです。サプリメントには、補助食品という意味合いがあるかと思います。毎日の食事では取れない栄養分を、サプリメントで補うという考え方です。では、ある男性の1日の食生活を考えてみましょう。

朝食
  • トースト2枚
  • ベーコンエッグ
  • 野菜サラダ
  • オレンジジュース
  • コーヒー
昼食
焼き魚弁当(ふりかけご飯、鮭切り身、里芋とレンコンの煮物、高野豆腐、キュウリの漬け物、わかめの味噌汁)
夕食
  • 焼き肉屋で飲み会(肉4人前、キムチ、クッパ、ビール2杯、チューハイ2杯)
  • それ以外(八つ橋2個、小粒チョコレート3個、コーヒー3杯、コーラ1本)

どこにでもある、普通の食生活ですよね?では、この人は1日にどの栄養分をどれだけ取ったでしょうか。

何が十分で、何が不足しているでしょうか。タンパク質は? 炭水化物は? カルシウムやカリウムはどうでしょうか。ビタミン類は足りていますか?この人は、毎日同じ朝食を食べます。

翌日の昼食はチャーハンとギョーザ、夕食のおかずはエビフライでした。その栄養分は、どんなものでしょうか。計算できますか?

いえ、ベテランの管理栄養士でもなければ、わからないはずです。こうして、人は毎日違うメニューの食事をします。それが1ヶ月、1年と永遠に続いていきます。となると、自分にはどの栄養分が十分で、何が不足しているかなどと詳しく把握するのは誰にもできないはずです。

だったら、サプリメントを飲む必要もありません。自分に足りない栄養がわからないのであれば、それを補助するのも初めから無理な話だからです。

肉・卵・チーズさえ食べていれば、必要な栄養素が全部そろいます。高価なサプリメントを買うくらいなら、ときどきは輸入牛肉ではなく国産牛肉にして賛沢するほうが、お金の使い方としても有意義なのではないでしょうか。

肉は、動物の体をつくる生命の源。卵は、ヒヨコになる完全栄養食品。乳製品は、赤ちゃんが元気に育つための唯一の栄養からできたものです。

先にあげたサプリメントを全部まとめて飲んだとしても、人間の骨や肉にはなりようがありませんし、赤ちゃんのようなスベスベの肌はつくれません。まして、ヒヨコの生命をつくることもできないのです。

たんぱく質を摂取すると脂肪が燃焼

ときどき、テレビ番組内ででダイエットの特集が組まれます。以前は力士のような体格だった女性が登場し、涙ぐましい努力をして痩せたというストーリーです。

必ず再現ドラマがあり、その中で以前の食生活が説明されます。当然ながら、肥満だった人はものすごい量の食事をしていて、大皿に山盛りの唐揚げと袋ごとゆでたパスタ、マヨネーズをたっぷりかけた大盛りの井ご飯をペロリと平らげます。

そのとき、次のようなナレーションが流れます。「なんと、こってりした唐揚げを毎食20個も食べ、その上でトンカツを3枚も食べていました! 」番組では、タンパク質や脂肪分だけに着目しているわけです。

ところが、その再現ドラマを見ると、袋ごとのパスタや丼ご飯のほうに目がいきます。なんといっても、私たち人間が太る理由は炭水化物食でしかないのですから。

反対に、タンパク質を食べると筋肉がつきます。すると、体の熱生産性が上がり、代謝も向上します。これだけでも、ダイエット効果になります。 さらに、タンパク質には脂肪や糖をエネルギーに変える、L -カルニチンなどのアミノ酸も豊富です。

L -カルニチンはダイエットに欠かせません。カルニチンは脂肪酸を燃やすカギ

この豊富なアミノ酸が、体に蓄積した脂肪を燃焼してエネルギーに変えてくれるのです。つまり、肉を食べれば食べるほど、脂肪が燃焼しやすくなるというわけです。

肉には噛みごたえがあるので、『よく噛むダイエット』で食べる食品としても好都合。簡単に、30回噛むことができます。糖質制限食ダイエットでは炭水化物は制限しますが、肉の制限はありません。

その結果、体重がぐんぐん減るのはもちろんのこと、コレステロール値・中性脂肪値・尿酸値・血圧などの数億は上がらないことが確認されています。糖尿病や、メタポリック症候群から脱した例も少なくありません。

炭水化物を減らすには低糖質パンなどを利用するのもおすすめです。

肉を食べれば痩せるなんて話は、最初は誰も信じてくれません。でも、『しっかり噛むダエット』には成功例がたくさんあるので、ありがたいことにそのご家族や親戚も取り組むケースが多いです。 痩せたご本人のクチコミで伝わっていきます。

ウチナンチュー(沖縄県民) はもともと、肉を食べるのが大好きな人たちなのですから。肉・卵・チーズをよく噛んでたくさん食べれば、甘いものもビールもOKです。

そういえば、ビールの話です。350mlのビールに含まれる炭水化物は、1 g です。10本飲んで、おにぎり2個分と同等なのですから、あえて我慢などせずに飲んでいただいて大丈夫です。

和菓子よりより洋菓子 炭水化物には注意

女性は、ほとんどの人が甘いものが大好きです。おなかがいっぱいになるまで食事をした後でも、多くの女性は「別腹」です。

でも、甘いものはダイエットの大敵です。誘惑に勝てず、ダイエットを断念した方も多いと思います。「甘いものを食べてはダメ」ときつく禁止されていますから、そのぶん誘惑も強いのでしょう。人間は、禁止されると我慢できなくなる生き物だからです。

『よく噛むダイエット』では、甘いものも禁止ではありません。おすすめしているのは、シュークリーム、アイスクリーム、チーズケーキです。

驚く方がいらっしやるかもしれません。洋菓子より和菓子のほうがヘルシーだと考える方が多いからですが、それも逆なのです。ここでまた、計算してみましょう。和菓子の代表は甘納豆、洋菓子の代表はシュークリームです。ついでに、高脂肪アイスクリームも参加させてみます。

重量は、シュークリーム1個分の60 g で統一しました。おにぎりと同様、甘納豆もゼロの行列です。つまり、すべての栄養分がそろっていないせいで、食べてもすぐに空腹になる見本のような食品だということです。それなのに、炭水化物だけは総重量の3 分の2 にあたる40 gも含まれています。

対して、シュークリームとアイスクリームはほぼすべての栄養がそろい、炭水化物も13gと少なめです。これらを食べても、おにぎり1 個分の炭水化物59 gよりはるかに少ないので、ダイエットのためにと我慢するほどのレベルではありません。

シュークリームを1個我慢したところで、おにぎりを1個食べてしまえば水の泡。さすがに、1日に10 個も20個も食べるようだと問題ですが、1個か2個なら食べても肥満にはなりません。

卵や乳製品を使っているという点でも、洋菓子は和菓子より優秀です。甘いものには、お菓子だけでなく果物もあります。

昔は、リンゴは甘酸っぱい果物でしたが、今では蜜がたくさん入っていて甘い品種ばかりになりました。ミカンやイチゴ、サクランボなどの糖度もずいぶん高くなったように思います。

このことは、果物だけでなく野菜にもいえます。特にトウモロコシは、砂糖をなめているのではないかと思うほど甘くなりました。米も同様で、粘り気を出すのと同時に糖度もずいぶん上がってきているように感じます。

こうした、現代人の「甘さ志向」が、肥満や糖尿痛増加の遠因になっているとも考えられそうです。

やや余談になりますが、WHO(世界保健機関) のによる国別肥満率世界ワースト3 は、① ナウル② クック諸島③ トンガ(O EC D加盟国でのワースト1 は、全体で24位のアメリカ)。あまり聞き慣れない国名ばかりですが、いずれも南太平洋の島国です。

ナウル人の主食は米であり、そこに南国ならではの甘い果物も加わります。付け加えれば、ナウル人の平均寿命は女性5歳、男性49歳でしかありません。

太る原因は糖質です。糖といえば甘いものを連想しがちですが、私たちの食生活に占める割合で絶対的に多いのは、主食から摂取する糖質のほう。穀物・果物・野菜中心の食事では、ビタミンやミネラルの不足から空腹感が増すだけです。

国産の小麦ふすま粉とおいしい水を使った低糖質パンを紹介します。
食べごたえはあるのにダイエット中の方でもカロリーを気にしないでおいしく食べられる、健康にも美容にもおすすめのパンです。

最近は、我慢しなくても糖質制限ダイエットも行えます。低糖質のパンなどを選ぶとストレスなくダイエットが行えます。

糖質制限・ダイエット中の方へ 老舗オーマイパンが作る九州産小麦ふすまの低糖質パン

使うならマーガリンよりバター

昨今のヘルシー志向は、動物性の食品を敬遠しがちです。したがって、動物性脂肪よりも植物性脂肪を歓迎する傾向です。これも、間違った理論の影響です。

戦後、タンパク質とともに動物性脂肪の摂取を大きく増やした日本人は、世界でも類を見ないほどの勢いで平均寿命を伸ばすことに成功しました。

それを思い出せば、植物性脂肪より動物性脂肪のほうが優れていることがわかります。となると、マーガリンよりバターのほうが優れているということになります。それと同じ理由から、食用油も植物性ではなく動物性のものを選ぶべきでしょう。

ただし、動物脂肪がいくら私たちの生命によいからといって摂りすぎ、食べ過ぎはNGです。注意しなければいけません。植物性脂肪と動物脂肪もバランスよく摂取するのがいいでしょう。何事もバランスです。

動物性脂肪の摂りすぎはNG「バター」 | 危険な食品
https://life-ddefense.com/d-food/archives/396

 

もう1つ大事なのは、「トランス脂肪酸」の問題です。植物油をベースに水素を加えて固めたもので、その代表はマーガリンとショートニング。ショートニングは、お菓子やケーキによく含まれている油で、ファストフード店などでポテトフライを揚げるのにも好んで使われています。トランス脂肪酸は、化学合成された油です。

それが体にいいはずもなく、動脈硬化や心筋梗塞につながる原因と直結しています。

欧米ではすでに使用が禁止されている国もあるほどなので、絶対に避けるようにしてください。

では、普段の調理油として何を使えばいいかというと、おすすめはラードです。原料はブタの脂肪ですから、化学合成とも無縁。その点でも安心です。

ちなみに、健康的な植物油としてよく取り上げられるものにオリーブ油があります。

エキストラバージンオリーブオイルは、腸内環境を整え、胃腸に対して有効に作用し、結果、免疫力をアップさせてくれますが、やはり毎日の食事に取り入れるなら香り、質、コストが気になるところです。腸のリズムを乱す生活、ストレスの多い生活、運動不足の方は是非、食習慣にオリーブオイルを取り入れてみて欲しいです。

エキストラヴァージンオリーブオイル ベスト5 ランキング
https://www.d-blood.info/olive-oil/2019/10/22/best5-ranking/

寝る前の栄養補給で痩せる

従来のダイエット法では、就寝前の食事はNGでした。しかし、これも大きな間違いだと思います。

寝る前に卵やチーズを食べれば、睡眠中の体内で行われる出来事をサポートできるからです。意外と思う方がいらっしやるかもしれませんので、少し踏み込んで睡眠の役割を考えてみましょう。

人がなぜ眠るかといえば、体を休めるためです。皆さんも、病気やケガをしたときにはベッドで横になると思いますが、日常の睡眠もそれとまったく同じです。昼間の活動で酷使した脳や体を、眠ることで休息させるのです。

私たちの脳や体は、健康なときでも毎日少しずつ故障していきます。あちこち故障すれば、不具合も起きます。

たとえば、最も寿命が短い腸の粘膜の細胞は、たった15秒しか生きられません。赤血球も、120日が寿命です。このように、体の部品にはそれぞれの寿命があります。本人に自覚はないのに、毎日どこかが少しずつ故障していくわけです。その故障をいつ修理するかといえば、眠っている間。

そのため、ゆっくり横になって活動を休む時間が睡眠というわけです。腐ったミカンが1つあると、箱の中のミカンは全部腐ります。だから、腐ったミカンを見つけたらすぐに捨てなければなりません。

人体もこれと同じで、古くなった細胞をどんどん捨てて、新しい細胞に入れ替える必要があります。古い細胞を放置しておくと、そこから組織が腐っていってしまうからです。

ここで思い出していただきたいのが、コレステロールの役割。ケガをすると、肝臓から患部に急行してかさぶたをつくつてくれます。 そして、新しい細胞をつくるための材料になるのもコレステロールでした。

睡眠中に故障を修理するのですから、コレステロールの補給が必要です。だったら、寝る前にチーズや卵を食べればいいではないですか。

しかも、修理作業では大量のエネルギーを消費しますから、自分では何もしないのに痩せられるおまけつきです。

昔から、「寝る子は育つ」といいます。確かに、成長ホルモンの分泌が盛んになるのは深夜ですから、科学のなかった時代の人たちは、見事な観察眼をもっていたものだと感嘆します。こうして子どもたちは、眠っている間に大きくなりました。

私たち大人も、子どもと同じように「成長」 しています。古くなった細胞を捨て、故障や不具合を修正し、まっさらな細胞に交換していく成長です。前の項で示した栄養成分表の欄を全部埋めるような「正しい食事」を続けると、夜にはきちんと眠くなり、新しい情報を書き込んだ新しい細胞が全身を包んでくれるはずです。

人が生きるということは、体を毎日更新すること。リセットではなく、新生です。それをうながすためにも、体の材料となるタンパク質と脂質の摂取が不可欠。そうして、きちんと更新を重ねていくと、人間の体は100年もつようにデザインされています。逆に、更新を怠れば死がやってくるだけです。人生の3分の1 は、夢の中。できるだけ、快眠でありたいものです。

必須アミノ酸を多く摂れる大豆、魚介類、肉類、乳製品は、睡眠には効果大 | 眠りを極める

粗食による食習慣は栄養失調と味覚異常の原因になる

日本人が世界一の長生きである理由は、タンパク質の摂取増にありました。その事実を知らず、和食のおかげだと思っている人は今でも多いものです。

同じ理由から、玄米などの粗食をありがたがる考え方の人もいます。しかし、国民が粗食をしていた時代の日本は平均寿命世界一ではなく、反対に低寿命の国でした。

これだけを見ても、粗食には何もメリットがないことがわかります。もう1つ、粗食には大きな問題があります。粗食は、味覚を妨げてしまうのです。人が味覚を感じる舌も、タンパク質でできています(実際には、味蕾という小さな器官が味を感じています)。

当然、タンパク質をはじめとする栄養をすべて摂取しなければ舌の機能が退化し、味覚も衰えます。栄養のない粗食では、味覚が鈍感になるわけです。

その結果、いくら食べても満足できないので早食いと過食につながります。粗食は栄養失調になり、栄養失調は味覚異常になり、味覚異常は肥満になるのです。

早食いでは唾液が分泌されないため、舌が乾燥して味覚を鈍化させます。このこともまた、人を肥満にさせる一因です。

肥満の人が早食いをする理由の1つが、味覚異常にあるのではないかと考える人はたくさんいらっしゃいます。

それは、こういう意味だったのです。粗食をする人の中には、痩せる人もいるでしょう。しかし、思い切って断言してしまうと、これは粗食による栄養失調から体調を崩して、やつれているだけです。

では、ダイエットにふさわしい食事とはどんなものでしょうか。1日に30品目も食べるのは、事実上不可能です。ご飯や麺類は炭水化物ばかりで、ビタミンやミネラルが不足してしまいまいす。

ところで、ビタミンを多く含む食品といえば、皆さんは何を思い浮かべますか? おそらく、多くの方が果物だと思うはずです。ところが、実は果物にビタミンはそれほど含まれていないのです。

ここで、粗食の代表である玄米とゴボウ、果物の代表としてグレープフルーツの栄養成分を見てみましょう。比較の対象として卵とベーコンを入れ、すべて100 gで重量を統一しました。グレープフルーツの欄を見ていただくと、ほとんどのビタミンがゼロか、それに近いことがおわかりいただけると思います。

ビタミンA 、D 、K 、B12はまったく含まれていません。ビタミンC こそ含まれていますが、ベーコンとほぼ同量です。ゴボウのほうは、全体の97% が水分と炭水化物だけです。

こちらもグレープフルーツと同様、ビタミン類は微々たる状況ですし、玄米は74% が炭水化物です。

粗食の材料としてよく使われる、ダイコン・コンニャク・納豆などもビタミンやミネラルにゼロが並ぶ食品です。

一方、卵とベーコンはほぼすべての栄養素がそろっています。それらを中心にした食事をすれば、30品目も食べることなく、必要な栄養素が摂取できるというわけです。粗食には、デメリットしかありません。

こうした粗食のメリットに振り回されてしまう人が現代人に多いのです。

痩せたいなら肉・卵・チーズを食べる

人がダイエットをしたり、健康診断を受けたりするのは長生きしたいから。誰も、がずっと健康でありたいですし、おいしいものをたくさん食べていたいと思っています。

では、どういう食生活をすれば健康で長生きできるのでしょうか。答えは1つ。タンパク質と脂質を食べればいいのです。

肉・卵・チーズを「三種の神器」と呼んで、積極的に食べることを推奨しています。それらを食べるだけで、体重もガクンと落ちていきます。1日に食べる量の目安は、肉200 g、卵3 個、チーズ120 g。多いように感じるかもしれませんが、これだけ食べても糖質はほぼゼロなので太ることはありません。

肉は、牛肉でも豚肉でも鶏肉でも構いません。もちろんラム肉でもOK です。

厳密にいえば、それぞれの栄養分はずいぶん違いますし、同じ肉でも部位によってかなりの開きがあります。でも、細かいことにこだわりたくありませんし、目的はタンパク質の摂取にあるので、単に「肉」としています。豚肉の脂身や、鶏肉の皮を取り除く必要はありません。そんなことをしたら、大切な脂質を捨てることになってしまいます。

卵は、ゆでても焼いても妙めても構いません。高価なブランド卵である必要もありません。1度に3 個まとめて食べてもいいし、3食に1個ずつ分けて食べても構いません。もっと食べたければ、4 個でも5個でも召し上がってください。

卵をいくら食べても、体にコレステロールはつきません。ただし、一度ゆでた卵は冷蔵庫に入れておいてもあまり日もちしないので、つくり置きは避けるのが無難です。

チーズは、プロセスチーズでもゴーダチーズでも何でも結構です。6 個人りの円形パックのものが、ちょうど120 g です。味や形の違うタイプのチーズを買っておいて、食後のデザート代わりにしたり、おやつとして少しずつ食べたりすれば大丈夫です。

ここでまた、肉・卵・チーズの栄養成分を見てみましょう。比較対象として、おにぎりを加えます。すべての重量を150g (卵3個分) にそろえ、牛肉と豚肉は同じ肩ロースとしました。いかがでしょうか。

肉・卵・チーズはほぼすべての項目が埋まるのに対し、おにぎりはゼロの項目がずいぶん目立ちます。炭水化物の含有量にも、天と地ほどの開きがあります。どちらが優れた食品であるかは、一目瞭然ではないでしょうか。

肉・卵・チーズは、低カロリー・低コレステロールダイエットが目の敵にしている食品です。でも、その理論が間違っていることは繰り返し説明しましたし、医学でもすでに証明済みです。長い間信じられてきた経緯はありますが、古い考えはもうバッサリと捨ててしまいましょう。

私たちの体は、主にタンパク質でできています。それなら、タンパク質をたくさん取るのが自然な流れのはず。卵は、いずれヒヨコが生まれる完全栄養食品です。

さすがに、ウシやブタは体の一部である肉しか食べられませんが、卵はニワトリの全身を食べているのと同じ。これ以上のものがないほど、優れたバランス栄養食です。

ところが、低カロリー・低コレステロールダイエットでの卵の扱いは、まったくひどいもの。「コレステロールが多すぎ」とか、「脂質の塊」といった評価なのですが、それをたくさん含んでいるからこそ積極的に食べるべきなのです。

チーズは、乳製品の代表です。乳製品といえば牛乳ですが、ちょっとだけ炭水化物が含まれている難点があるので、チーズのほうを推奨しています。でも、私たちほ乳類はみな母乳で育ちますし、欲しがって元気に泣く赤ちゃんに制限を加えるのもナンセンス。

私はそれを大人にあてはめ、チーズも食べたいだけ食べていいとしています。乳製品も、卵と同じく優れた食品です。これらの食品を食べる順番も、低カロリー・低コレステロールダイエットとはまったく逆です。あちらは、最初に野菜から食べろというのが定石ですが、『よく噛むダイエット』では肉・卵・チーズが先です。

焼き肉屋に行くと、まずはタンやハラミを食べてからカルビにいき、最後にご飯ものか冷麺で締めるというスタイルが一般的ですよね?

それと同じに、自宅の食卓でも肉から食べればいいだけです。もちろん、必ず30回噛むことは忘れないでください。ゆっくり噛んでいるうちに満腹になり、「締め」のご飯もいらなくなってきます。

ここで得た満腹感は、炭水化物をたくさん食べて胃がふくらんだだけの物理的満腹感ではなく、脳が納得して得られた満腹感。肉・卵・チーズを食べれば、人体が必要とする栄養素をすべてそろえて摂取できるので、脳が満足してくれるのです。食後血糖値も上がっていないため、次の食事までおなかがすくことはありません。

やがて、1日の食事のリズムを脳が記憶します。習慣化してしまえば、何の苦労もなく一生続けることが可能です。面倒なカロリー計算や、つらい我慢とも無縁。過剰な炭水化物摂取も間食もなくなるので、体重はどんどん減っていきます。そして、ダイエットがもつ最大の落とし穴で、これまでの方法では解決できなかったリバウンドも起こりません。

つまり、『よく噛むダイエット』は一生太らない体を手に入れられる方法なのです。