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オンリーダイエットの真実「野菜サラダダイエット」は痩せるのでしょうか?

Question

1日3食とも、ボウル1杯のサラダを食べてダイエットしています。でも生野菜は体を冷やすのでよくないってほんとうですか?

Answer

女性の間ではまだまだ生野菜信仰が根強いようです。確かに野菜は低エネルギーで、ビタミンやミネラルが豊富。食物繊維も多く、毎日とってほしいたいせつな食品です。
しかし、3食とも「野菜だけ」というのは非常に問題があります。というのも、サラダだけの食事では、体の働きを維持し、活動をつづけていくために必要な糖質やタンパク質などの栄養素がとれないからです。
しかも、生野菜は量を多くとったつもりでもそのほとんどが水分で、栄養価は思ったほどではありません。生野菜だけの食生活では、ビタミンさえ十分にとれず、栄養失調状態になってしまうのです。特に冷え症の人などは、温野菜のほうがいいでしょう。

野菜をじょうずに利用して、健康的にやせるためには、次の4点に注意してください。

  1. 生野菜はレタス、きゅうりなどの淡色野菜が中心になりやすいので、ほうれんそう、小松菜など色の濃い野菜(緑黄色野菜)も積極的にとること。1日に必要な野菜の量は、淡色野菜と緑黄色野菜を合わせて300g。おひたしや煮物など、火を通した料理にすると量もたくさんとれます。
  2. サラダを主なおかずとするときは、タンパク質が不足しやすいので、ゆで卵、チーズ、肉類、シーフード、豆腐などを必ず加えるようにします。
  3. マヨネーズ(大さじ1杯98kcal)やドレッシング(大さじ1杯56kcalは油分を多く含み高エネルギーですから、できるだけ控えること。
    自分でドレッシングを作るときには、油を減らして極力エネルギーを抑える工夫が必要です。酢と油の割合を変えて酢をふやす、ワインでのばすといったぐあいに。市販の低エネルギータイプのマヨネーズやドレッシングは、量を使いすぎなければおすすめです。
  4. 同じサラダでも、ポテトサラダやマカロニサラダなどは、実は主食と変わりません。というのも、じやがいももマカロニも、栄養的にはご飯と同じ糖質が中心の食品だからです。使われるマヨネーズの量も多くなりがちで、思ったより高エネルギーなので注意しましょう。

なお、生野菜が体を冷やすということについては科学的根拠がありません。しかし、温野菜のほうが体を冷やさないのは事実です。生野菜でしか摂取できない酵素が摂取できるメリットもあるのでやはりバランスが大切です。

また、冷え症体質の人がダイエットを行う際の注意点はこちらです。

オンリーダイエットの真実「ミネラルウォーターダイエット」は痩せるのでしょうか?

Question

食事の前にミネラルウォーターをコップに3~4杯飲むようにしています。これで満腹感が感じられ食事量を減量することができます。ミネラルウォーターなら害もなくいいように思います。

Answer

気をつけたいのは、ミネラルウオーターを飲んで栄養補給している気分になってしまうこと。いくら「ミネラル″」といっても、ビタミンやミネラルが、食品のように多く含まれているわけではないのです。食事の量があまり少なすぎては、やはり栄養不足になってしまいます。

オンリーダイエットの真実「ミルクダイエット」は痩せるのでしょうか?

Question

赤ちゃんの粉ミルクは栄養も豊富だし、ダイエットに最適だという情報を耳にしました。ょうど生後6ヶ月になる娘がいて粉ミルクを使っているので、さっそく試してみることに。早くやせようと、1日2回、食事がわりに粉ミルクだけを飲んだのです。体重は約2週間で5kgも減って大成功。ところがその後、家事の最中に、少し、ふらつくことがありました。やはりちょっとハードだったのでしょうか。

Answer

粉ミルクは、赤ちゃんが成長するのに必要な栄養素がまんべんなく含まれた、栄養価の高い食品です。とはいえ、大人が2週間、1日3食のうち、2食も粉ミルクだけしか口にしなかったのはちょっと問題です。

成人女性の場合、摂取エネルギーは、最低でも1日1200kcal以上はとらないと健康をそこねてしまいます。
ちょっとふらついたのは軽い貧血のような症状を起こしたのでしょう。粉ミルクを使ったダイエットは、一種の「ソフト断食」です。そのやり方にはいくつかのコースがあるようですが、もし実行するのなら、ある短期間に限って、3食のうち1食だけを粉ミルクにする方法なら許されるでしょう。

なお、乳糖不耐症(牛乳を飲むと下痢をする) の人は、ひどい下痢を起こすことがあるので注意してください。