体のためになること

酢豚にパイナップルは肉を消化するための理にかなったレシピだった

「太らない体」をつくるには、胃腸をつねに正常に働かせる必要があります。第一に「食べ方」に気をつけることが大切ですが、これをサプリメントでさらに強化する方法があります。まず、胃もたれには、消化酵素のサプリメントがいいでしょう。

胃液には胃酸と消化酵素が含まれていて、食べたものを消化するためには両方がバランス良く分泌されなければなりません。胃もたれがするときは、消化辞素を補うと改善します。

消化酵素のサプリメントは日本では市販されていないのですが、アンチエイジングドックで扱っているところもあります。食材ではパイナップル、パパイア、アボカドなどが消化を助けます。

酢豚にパイナップルを入れるのは理にかなったアイデアで、パイナップルに含まれるたんばく質分解酵素が、豚肉の消化を助けてくれるのです。消化酵素のサプリメントでも改善されない場合は、ピロリ菌(胃潰瘍や胃がんの原因になる) によって胃酸のペーハー(酸性度またはアルカリ性度を計る単位) が変わり、消化が遅くなり、不快症状を起こしている可能性があります。

慢性的に胃の調子が良くない人は、除菌を考える必要があるので、消化器の専門医に相談しましょう。ある人の例では2~3年前から胃もたれが起こるようになり、春くらいから胸焼けがひどくなってきたため、あまり食欲がわかないと言っていました。

食道や胃の検査を受けたところ、「潰瘍やがんはないけれど、胃の機能が低下し、胃酸が逆流して胸焼けを起こしている」と言われたそうです。

以前は胃酸の分泌が過剰になると、逆流性食道炎になると考えられていました。しかし実際は、胃酸が減少して胃内の酸性度があ がると、逆流を防いでいる胃の入口が緩み、胃の内容物が逆流しやすくなると言われています。

胃酸の分泌が減って消化が悪くなり、食物が長く胃にとどまるために胃もたれを起こしていました。そして、胃の内容物が逆流しやすくなったため、胃液の刺激で食道炎、つまり、胸焼けが起こっていたのです。そこで、胃酸の働きを助ける消化酵素をサプリメントで補うことにしたところ、胃もたれも胸焼けも、すぐに改善されました。胃の次は腸です。きちんと排泄するために、腸内環境をサプリメントで正常化することもできるのです。
腸内環境は、心臓や脳など生命に直結する部位と比べて、軽視されてきました。しかし最近は、腸内細菌のバランスが・全身状態や老化の進行に深く関わっていることがわかってきました。

腸内には多くの細菌が住みついています。いい働きをする善玉菌と、害を及ぼす悪玉菌があり、2~3割が善玉菌ならば健康な腸内環境と言われています。これは便ではっきりと判断できます。茶色く、ほど良い軟らかさ(見た目の感じが、チューブの歯磨き剤より少し硬めで、形がある程度) で、あまり匂いもせず、水に浮くような便が出るときは、腸内は善玉菌の多い状態です。

便秘がちで、黒っぼく、匂いも強く、硬くて水に沈むような便が出るとき、あるいは下痢をするときは、腸内は悪玉菌が多い状態です。
腸内環境を整えるには、乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌のサプリメントを飲みます。とくに乳酸菌は毎日補給することが重要です。便を出すことによって腸内環境がリセットされるからです。きちんと食べ・消化・吸収し、きちんと出すことは・「太らない体」の絶対条件です。胃もたれや胸焼けを解消すること、腸内そうじを習慣づけることは、「太らない体」づくりに欠かせないことなのです。腸内環境を良好に保つことは歳をとればとるほど重要性が高くなっていきます。

よく風邪をひく、口のまわりに吹き出物がでる、口唇ヘルペスが時々できる、冷え症…こんな現代人特有の症状は免疫力が低下しているのでラクトフェリンがおすすめです。少しの間(3~4日)食事の量を減らして飲むと驚くほどよくなります。

歳かな?と思ったら「コエンザイムQ10 」

「体のサビ」に直接的に働くサプリメントがあります。40代のすべての人、とくに次のことに当てはまる人には、ぜひとってほしいものです。

  • ほぼ毎日、3時間以上の残業をしている人
  • 神経を張りつめる仕事をしている人
  • スポーツクラブで定期的にスポーツをしている人
  • 健康診断などで血圧や血中コレステロール、血糖などの値が高いと指摘された人
  • 日焼けの後にシミが残りやすい人
  • 人や物の名前が出てこず、「アレ、ソレ」という代名詞が多くなった人
  • 速足で歩くと息が切れたり、足がもつれたりする人
  • 性欲が1ヶ月以上起こらない人
  • 家族に口臭を指摘されたことがある人
  • ベッドに入って30分以上寝つけない人
  • 食後、胃のあたりに不快感がある人

「錆止め」として、まずおすすめしたいのは、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA (ドコサヘキサエン酸) を多く含む青魚(イワシやサバなど) です。魚をあまり好まないのであれば、EPA 、DHAをサプリメントで補います。

「錆止め」、すなわち抗酸化物質には、じつに多くの種類があります。ベーターカロテン、ビタミンC 、ビタミンE は抗酸化ビタミンとして知られています。
これらの栄養素は、野菜を十分に食べていれば、だいたいとれます。抗酸化サプリメントとしてはコエンザイムQ10 、アルファリボ酸、ポリフェノール、ピクノジュノールのほかにアスタキサンチン、レスベラトロールが知られています。コエンザイムQ lOは、体内でエネルギーをつくる際に必要な栄養素です。心臓の血液循環を促し、筋肉にエネルギーを供給し、運動能力を高める作用がありますが、40蔵前律から急激に不足しやすくなります。

コエンザイムQ10はイワシ、サバ、ウナギ、牛肉に含まれていますが、微量なのでサプリメントで補うといいでしょう。

アルファリボ酸とは、脂肪酸の一種です。水銀などの有害重金属の排出、神経組織の保護などの作用もあります。糖尿病による神経障害の予防効果があります。

ジャガイモ、ホウレンソウ、トマト、ニンジンなどに多く含まれていますが、一定量以上をとるならば、やはりサプリメントが適しています。

ポリフェノールは、植物に含まれている色素、香り、苦味、渋味などの成分で、約三〇〇種類あります。フラボノイドとノンフラボノイドがあり、前者は赤ワインのアントシアニジン、お茶のカテキン、ノンフラボノイドはゴマのリグナンなどが知られています。その作用は抗がん、抗菌、抗ウイルス、心臓病予防とさまざまですが、すべて抗酸化作用を持っています。
野菜に含まれるポリフェノールが多いので、ある程度は食事でとることができますが、毎日二疋量を確実にとるには、サプリメントが必要です。
マルチビタミンはこちら。

40代から必須の「マルチビタミン」「マルチミネラル」について

あなたに足りていない栄養素は、なんでしょう。簡単に特定できるものではないので、まずは「マルチビタミン」「マルチミネラル」のサプリメントから始めるのがおすすめです。

必要なビタミン、ミネラルをすべて調合した非常に便利なサプリメントです。現在知られているビタミンは22種類あります。すべての種類が十分にそろってはじめて、体は正常に働きます。

ビタミンの基礎知識をもう一度見直すといいでしょう。30~40代ではビタミンのパワーがとても重要です。

1種類でも不足すると、ほかのビタミンが十分でも、体の働きが悪くなるのです。糖質、脂質、タンパク質を十分にとっても、ビタミンが不足すると、体も脳も疲れやすくなります。あるいは、スタミナがなくなったり、集中力が低下したり、肥満になったりするという人が少なくありません。

ミネラルはカルシウム、マグネシウムなど、全部で20種類ほどあります。体の組織を整備の行き届いた器械のように働かせるために、必要な栄養素です。

たとえばカルシウムには、骨をつくつたり、筋肉を正常に動かしたりする重要な役割があります。「マルチビタミン」「マルチミネラル」を基本として、生活状況や体調などに応じて「必要と思われるもの」を追加するのがベストです。

不足している栄養素を特定するには、かなりくわしい検査が必要ですが、それほど厳密に考えることはありません。健康診断の結果や日々の生活状況から、起こりやすい体調不良、気がかりな心身の変化を探り、それに対応する栄養素のサプリメントを選べばいいのです。

たとえば、仕事が終わるとぐつたりし、動くのがおっくうになるなど、疲れやすくなった場合、ビタミンB 群などが不足している可能性があります。
よく溜息をついたり、「根気がなくなった」「集中力がなくなってきた」などの「自覚」が現われたりしら、確実に「疲れやすい体」になっています。盲んか、最近、よくかぜをひくなあ」「今度のかぜは治りが遅いなあ」などと、「かぜ」が気にかかるようになったら要注意です。

ビタミンA、C 、亜鉛などが不足している可能性があります。また、皮膚に今までになかったシミが生じたり、日焼けの後にシミが残ったりするような場合は、ビタミンC 、E などが不足している可能性があります。

野菜、とくにニンジンなどの緑黄色野菜や魚が苦手な人は、要注意です。これらの症状はさまざまな要因で生じるので、ビタミン、ミネラルの不足だけが原因とは限りません。

ただし、多くの場合は、ビタミン、ミネラルを補給することによって改善します。これらはすべて、体の中で老化が進んで太りやすい環境に変わりつつある、という悪いサインです。老化を止めて・「太りにくい体」に改善するためにも、サプリメントの力を借りる必要があります。老化現象をひとつひとつ潰して、「太りにくい体」づくりがスムーズにいくよう、サプリメントの力も借りましょう。

女性の場合、マグネシウムを意識に摂取するようにするとさままざまな不快症状が改善します。