40代になると、体に「錆び」が出ます。最初の敵である「酸化」とは、いわば「体がさびる」ということです。頑丈な鉄も、長く外気にさらされていると酸素と反応し、錆びてボロボロになります。この反応が「酸化」です。自転車の車輪軸やチェーンは、錆びると動きが悪くなってしまいます。
そこで、油脂などの「錆止め」を使います。じっは体の中でも、同様のことが行なわれています。体は、食物から取り込んだ糖質(ブドウ糖) や脂質に、外気から取り込んだ酸素を反応(燃焼) させてエネルギーをつくり出し、生命を維持しています。このときに発生するのが「活性酸素」です。
「活性」とついているため、何となくいいイメージを抱く人もいるかもしれません。しかし実際には、「活性酸素」は、体に悪影響を及ぼす酸素です。というのも、「活性酸素」は細胞を構成する脂質などを「酸化」させ、傷つけるからです。そのため細胞が死んだり、働きを失ったりして、本来の役目を十分に果たせなくなるといった変化が起こります。
活性酸素は、「体を錆びさせる」のです。生きている限り、体内での「活性酸素」の発生は避けられません。と同時に、体はうまくできているもので、「活性酸素」を毒性の低い物質に変えて消去する「SOD( スーパーオキサイドディスムターゼ)」などの酵素を持っているのです。ところが、この「消去酵素」は歳をとるにつれて減っていきます。太りやすくなる40歳前後からは、この酵素の減り具合をできるだけ抑えなければなりません。
ちなみに「SOD 様抗酸化食品」は体を守るための物質としてガン撃退にも使われています。