slender

ティースプーン1、2杯程度の質のいいオイルを毎日摂る

1日にオイルはどれくらいまでとればいいのでしょうか?どんなに質のいいオイルでもオイルには変わりありませんから摂りすぎはやっぱり心配です。

海外ではかなりの肥満の人が1日3回大さじ1杯ずつの油をとったらやせたというデータがあるのですが、日本人はなかなかそこまで摂れないでしょう。胃のほうがダウンしてしまいそうです。

ただ、少々多めにとっても大丈夫というのは、この結果でもわかっていただけるのではないでしょうか。今まであまり油をとる生活をしてなかった人は「最初は1日l回か2回、ティースプーンに1~2 杯ずつを食事の時に」を目安にするといいでしょう。

オメガ3なら生のままがいいというと、そのまま飲もうとする人がいますが、通常は「ウェッ!」となってしまいます。体が拒否反応を示すとり方では、ほとんど吸収されませんからオイルをそのまま直接飲むのはあまりオススメできません。

では、オイルのおすすめのとり方は?サラダはもちろん、煮物でもおひたしでもスープでも、妙め物の上からでも、いろいろなお料理にかけるのがよいでしょう。

納豆に加えるとマイルドになって美味です。仕上げにいい油をかけるとコクが出ておいしさも増します。ラーメンやアイスクリームにかけたり、トーストにバター代わりに塗っている人もいらっしやいますし、意外なところでは豆乳ココアにオイルなんていうのもこれまた美味です。

オイルは意外と幅広く、何にでも合います。前にCMで「おいしい物は糖分と油でできている」とありましたがまさにその通りです。

また、かけるものは何でもいいのですが、とくに体に悪そうなものを食べる時にこそオイルをプラスするのがポイントです。アイスクリームなど乳脂肪を含むもの、唐揚げやピザなどの悪い油を含んでいるものを食べる時に「いい油」を足すよう心がけてください。

最後に、いい油はあたたかい場所に置いておくだけでも酸化が進みます。封を開けたら冷蔵庫に保存するのもいい油を有効にとり入れるポイントです。
どうしても油をとることができない人はサルバチアなどはどうでしょうか?いわゆる最近、注目を集めているチアシードです。オメガ3がたっぷりです。

質のいい油を選ぶための知識

「質のいい油」を選ぶ基準は基本的にふたつあります。ひとつは、オメガ3(n-3系)を含むか含まないか。そしてもうひとつは自然に搾られたピュアオイルかどうかということ。

オメガ3とは体内では作ることのできない必須脂肪酸の一種で、花粉症などのアレルギー抑制やエネルギー生産を調整し、体脂肪を燃やしやすくする効果があるといわれています。

オメガ3を含む油には、シソ油(えごま抽)、亜麻仁油などの他、サバ、イワシ、ブリなどに含まれるEPA、DHAがあります。お魚はともかくシソ油などはスーパーやデパート、インターネットで簡単に手に入ります。

もうひとつ、生のピュアオイルの代表格はオリーブオイル、なたね油で、今やどこのスーパーにも置いてあるメジャーな油です。これらは熱に強いため、妙めものや揚げものなどの加熱調理にも使えるのが最大の利点。

ただし、オリーブオイルは安価で質の悪いものも流通してますので、必ず「エキストラバージンオリーブオイル」と表示されたものを選ぶようにします。

オメガ3を含むオイルは酸化しやすいため、オリーブオイルのように加熱調理に使えないので、生のまま使うのに適したオイルなのです。

ちなみにオリーブオイルは、最近の研究で腸のためにも大切な成分が含まれていることがわかってきました。
腸ストレスから自分の腸を守るために効果的なエキストラバージンオリーブオイル

オメガ3を含んでいて加熱調理に使えるのは、今のところインカインチ( アマゾングリーンナッツバージンオイル) と、自然に搾ったなたね油の2種類くらいしかありません。

最近、多くの美女が使っているとしてアボカドオイルが流行っています。確かに天然ものでポリフェノールもビタミンEも多く、酸化しにくいので加熱調理にも使えるのですが、植物性のわりにお肉の脂と同じ飽和脂肪酸が多く、何よりオメガ3 を含んでいません。

そういう意味ではそれほど積極的にとらなくてもよいオイルでしょう。少し前にはグレープシードオイルも大流行しました。いろいろと気になるオイルを試して自分に合うオイルを探してみましょう。

自然に搾ったピュアオイルというのはもともと匂いや味など、癖が強いものなのです。特に亜麻仁油は好みが分かれるでしょう。しかし逆に考えれば、癖が強いオイルの方がより自然の状態に近いオイルだという証拠で、おすすめしたいオイルになります。

ただし、これもいくら私がすすめても「おいしくない」と感じるなら無理してとる必要はありません。同じ種類のオイルでもメーカーによって味も香りも異なります。自分に最適なオイルを探すために、まずはいろいろと食べ比べてみることです。

さらには「オリーブオイルに亜麻仁抽を少し混ぜて」「シソ油にアボカドオイルを香りづけ」と自分流にアレンジするのも楽しいですね。
体内に入れる油を100% オメガ3 にすると不調が出るといわれていますが、自覚している以上に普段の食事にはいろいろな油が使われていて、100%オメガ3オンリーになるということはないと思います。
それよりも良質な油不足の人が圧倒的に多いはずなので、最初は「少しとりすぎかな? 」と思うくらいでもちょうどよいでしょう。

最近は、サプリメントでもDHAなどが摂取できます。

オイルは質が重要

おそらく、多くの女性は油不足です。油のイメージが未だにテカテカやギトギトになっていませんか?あなたの肌は乾燥してカサカサのシワシワになっていませんか。

「いい油」なら多めにとっても、テカテカ・ギトギトにならないばかりか、それまで体にたまっていた悪い油を排出してくれます。油はきちんと質のよいものを選んでたっぷりとるのがポイントです。また、ダイエットには油はすぐに敬遠されてしまいますが、質のいい油ならむしろダイエットを助けてくれます。
油を味方にする | 太らない食習慣

質のいい抽をとっていると、内側からほどよい油が出てお肌に皮脂のバリアを作ってくれるため、ハリ・ツヤのある肌になっていくのです。
何万円もする化粧品を使わなくても、いい油を厳選することで、しっとりした肌になるのです。いい油というのは1本2000円くらいのものが目安です

ちなみに、口のまわりからアゴにニキビができやすい人は「冷えや油不足」、頻や鼻にぽつんと大きなニキビができやすい人は「悪い油のとり過ぎ」とニキビの原因がわかるほど、油の影響力はわかりやすいもの。

さて、あなたのニキビはどこに出やすいですか。

ここで、ひとつ重要なのは油には「いい油」と「悪い油」の2種類があるということ。悪い油の代表格は「トランス脂肪酸」という加工油で、アメリカやカナダでは食品含有量も制限されているほどです。

「トランス脂肪酸」は体では代謝しにくく、アレルギーやニキビの原因になりやすいといわれています。また、悪玉コレステロールを増加させ、心臓病のリスクを高めたりするため「狂った油」とも呼ばれています。こんなに恐ろしい油ですが、日本ではまだまだ普通に使われているのが現状。

マーガリンヤショートニング、マヨネーズ、植物性コーヒークリーム、植物性油脂などに多く含まれているので、加工食品を買う時は原材科名をチェックしてできるだけ控えるようにしましょう。
菓子パンやクッキー、スナック菓子など普段手にとりやすいものほど、できるだけ上質なものを選ぶようにします。