白米、食パン、白砂糖これらの共通点が何でしょう?。正解は、すべて「太りやすい体」になる元凶だということ。「太らない体」をつくるには、こうした白い食べ物ではなく、お米なら玄米や胚芽米、パンなら全粒粉パン、砂糖なら黒砂糖をとるようにしてください。
白米に食物繊維が豊富な大麦を加えるというのも1つの方法です。白米に2割ほど入れるとおいしいと言われていますが、これは人それぞれです。
ではこられの3つが「太りやすい体」になる元凶とは一体どういうことでしょうか?
それは、白米、食パン、白砂糖は、穀物を精製したものつまり穀物の表皮を削りとってつくられるからです。白米は玄米を精製したものだし、食パンは、小麦を精製して粉末化した小麦粉が原料になっています。
また白砂糖も、黒砂糖を精製してつくられます。これらの精製された食べ物「白い食べ物」の問題は、精製される過程で、表皮に含まれているビタミンやミネラルがそぎ落とされてしまうことです。
これが、「太りやすい体」につながってしまうのです。
「白い食べ物」をお腹いっぱい食べても、ビタミン、ミネラルが補えません。すると、体は不足しているビタミン、ミネラルを求めます。つまり、「白い食べ物」をいくら食べても体に必要な栄養素が補えないため、もっと食べたくなってしまうのです。こうしてどんどん摂取カロリーが過剰になり、肥満が進むというわけです。
さらに、「白い食べ物」は軟らかく、消化・吸収のスピードが速い、というのも問題です。血糖値が急激に上がるからです。これまでにも述べてきたように、血糖値が急激に上昇すると、インスリンが過剰に分泌され、糖を脂肪に変えてエネルギーとして蓄えます。これが「体脂肪」のもととなります。
このように、白米、食パン、白砂糖は、「太りやすい体」をつくる「三大元凶」なのです。
逆に、精製されていない穀物には、「太らない体」をつくるうえでさまざまなメリットがあります。まず、精製されていない穀物は、たいてい食物繊維が豊富です。加えて、玄米には精神を安定させるビタミン1lとストレスを緩和するカルシウムが多く含まれており、黒米や赤米には、強い抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれています。
また、小麦の全粒粉には血圧を正常化するカリウム、動悸や息切れを改善する鉄が多く含まれています。すでに述べたように、「白い食べ物」よりも硬いため、「噛む回数」が必然的に多くなるというのも利点です。このように、精製されていない敷物は、さまざまな方向から「錆びない体」「太らない体」をサポートしてくれるのです。