お味噌汁ではミネラルなどの栄養をしっかり摂る

できれば毎食食べてほしいのが汁ものやスープ。最低でも1日1回は食べるのが好ましいでしょう。でも、これも実際に飲んでいる人は少ないでしょう。

夏場ならビシソワーズや冷や汁をいただくのはいいかもしれませんが、基本は温かいものがベストです。なぜなら、温かい汁ものをとると胃の中で食べたものをうまく混ぜて消化できるからです。そして腸にも負担がかかりません。腸は冷えるとすぐに負担がかかってしまいます。
そしてもうひとつ、温かい汁ものは満腹感を感じやすいのです。例えば板チョコを2~3枚一気に食べる人はいますが、ココアを2~3杯一気に飲める人はいないはずです。温かい汁ものはそうたくさんはお腹に入らないように、体はできているのです。
つい食べすぎてしまう人は、汁ものを逸品用意することでダイエット効果も期待できます。

数ある汁ものやスープの中でオススメナンバー1といえばやっぱり「おみそ汁」みそに含まれる大豆のイソフラボンのパワーもあるのですが、実は同時に含まれるたんばく質の方が重要だったりします。

そう、食事でとったミネラルはたんばく質がくつついた方が腸からうまく体の中に吸収されやすいのです。肉類や豆腐、葉ものなどさまざまな具材の持つミネラルを、みそのたんばく質の力で余すところなくとれるのはおみそ汁の大きな魅力。

「栄養をしっかりとる!」点でもおすすめです。

主食やおかずが同じでも、汁ものをつけるかつけないかで吸収される栄養の量が変わるのですから、汁ものなしではなんだか損な気がしますね。

最近ではおかずをスープにして提供する飲食店も増えてきて、以前よりスープ類がとりやすくなったと思います。こういう店もどんどん利用してみましょう。

また、温かくて水分が多いものということで、お茶やコーヒーで代用している気になっている人もいますが、これらにはミネラルが含まれていません。お茶やコーヒーでは水分はとれますが、栄養をプラスすることまではできないのです。

野菜たっぷりのスープやお味噌汁が断然おすすめなのです。

ティースプーン1、2杯程度の質のいいオイルを毎日摂る

1日にオイルはどれくらいまでとればいいのでしょうか?どんなに質のいいオイルでもオイルには変わりありませんから摂りすぎはやっぱり心配です。

海外ではかなりの肥満の人が1日3回大さじ1杯ずつの油をとったらやせたというデータがあるのですが、日本人はなかなかそこまで摂れないでしょう。胃のほうがダウンしてしまいそうです。

ただ、少々多めにとっても大丈夫というのは、この結果でもわかっていただけるのではないでしょうか。今まであまり油をとる生活をしてなかった人は「最初は1日l回か2回、ティースプーンに1~2 杯ずつを食事の時に」を目安にするといいでしょう。

オメガ3なら生のままがいいというと、そのまま飲もうとする人がいますが、通常は「ウェッ!」となってしまいます。体が拒否反応を示すとり方では、ほとんど吸収されませんからオイルをそのまま直接飲むのはあまりオススメできません。

では、オイルのおすすめのとり方は?サラダはもちろん、煮物でもおひたしでもスープでも、妙め物の上からでも、いろいろなお料理にかけるのがよいでしょう。

納豆に加えるとマイルドになって美味です。仕上げにいい油をかけるとコクが出ておいしさも増します。ラーメンやアイスクリームにかけたり、トーストにバター代わりに塗っている人もいらっしやいますし、意外なところでは豆乳ココアにオイルなんていうのもこれまた美味です。

オイルは意外と幅広く、何にでも合います。前にCMで「おいしい物は糖分と油でできている」とありましたがまさにその通りです。

また、かけるものは何でもいいのですが、とくに体に悪そうなものを食べる時にこそオイルをプラスするのがポイントです。アイスクリームなど乳脂肪を含むもの、唐揚げやピザなどの悪い油を含んでいるものを食べる時に「いい油」を足すよう心がけてください。

最後に、いい油はあたたかい場所に置いておくだけでも酸化が進みます。封を開けたら冷蔵庫に保存するのもいい油を有効にとり入れるポイントです。
どうしても油をとることができない人はサルバチアなどはどうでしょうか?いわゆる最近、注目を集めているチアシードです。オメガ3がたっぷりです。

質のいい油を選ぶための知識

「質のいい油」を選ぶ基準は基本的にふたつあります。ひとつは、オメガ3(n-3系)を含むか含まないか。そしてもうひとつは自然に搾られたピュアオイルかどうかということ。

オメガ3とは体内では作ることのできない必須脂肪酸の一種で、花粉症などのアレルギー抑制やエネルギー生産を調整し、体脂肪を燃やしやすくする効果があるといわれています。

オメガ3を含む油には、シソ油(えごま抽)、亜麻仁油などの他、サバ、イワシ、ブリなどに含まれるEPA、DHAがあります。お魚はともかくシソ油などはスーパーやデパート、インターネットで簡単に手に入ります。

もうひとつ、生のピュアオイルの代表格はオリーブオイル、なたね油で、今やどこのスーパーにも置いてあるメジャーな油です。これらは熱に強いため、妙めものや揚げものなどの加熱調理にも使えるのが最大の利点。

ただし、オリーブオイルは安価で質の悪いものも流通してますので、必ず「エキストラバージンオリーブオイル」と表示されたものを選ぶようにします。

オメガ3を含むオイルは酸化しやすいため、オリーブオイルのように加熱調理に使えないので、生のまま使うのに適したオイルなのです。

ちなみにオリーブオイルは、最近の研究で腸のためにも大切な成分が含まれていることがわかってきました。
腸ストレスから自分の腸を守るために効果的なエキストラバージンオリーブオイル

オメガ3を含んでいて加熱調理に使えるのは、今のところインカインチ( アマゾングリーンナッツバージンオイル) と、自然に搾ったなたね油の2種類くらいしかありません。

最近、多くの美女が使っているとしてアボカドオイルが流行っています。確かに天然ものでポリフェノールもビタミンEも多く、酸化しにくいので加熱調理にも使えるのですが、植物性のわりにお肉の脂と同じ飽和脂肪酸が多く、何よりオメガ3 を含んでいません。

そういう意味ではそれほど積極的にとらなくてもよいオイルでしょう。少し前にはグレープシードオイルも大流行しました。いろいろと気になるオイルを試して自分に合うオイルを探してみましょう。

自然に搾ったピュアオイルというのはもともと匂いや味など、癖が強いものなのです。特に亜麻仁油は好みが分かれるでしょう。しかし逆に考えれば、癖が強いオイルの方がより自然の状態に近いオイルだという証拠で、おすすめしたいオイルになります。

ただし、これもいくら私がすすめても「おいしくない」と感じるなら無理してとる必要はありません。同じ種類のオイルでもメーカーによって味も香りも異なります。自分に最適なオイルを探すために、まずはいろいろと食べ比べてみることです。

さらには「オリーブオイルに亜麻仁抽を少し混ぜて」「シソ油にアボカドオイルを香りづけ」と自分流にアレンジするのも楽しいですね。
体内に入れる油を100% オメガ3 にすると不調が出るといわれていますが、自覚している以上に普段の食事にはいろいろな油が使われていて、100%オメガ3オンリーになるということはないと思います。
それよりも良質な油不足の人が圧倒的に多いはずなので、最初は「少しとりすぎかな? 」と思うくらいでもちょうどよいでしょう。

最近は、サプリメントでもDHAなどが摂取できます。