スイーツをメンタルの安定のために

スイーツは、体に栄養を補うものではありませんが、その歴史はずいぶんと長いといえます。つまり人間にとって必要なものだからこそ、なくなることなく歴史を重ねてきたのだと思います。

それは、心の栄養になるものだからでしょう。頭脳労働が多い人には脳の栄養にもなりますし、スイーツは必ずしもダイエットの敵ではありません。
また、甘いものが欲しくなるのは、他の栄養素が足りてないという体のサインだったりすることもあります。特にたんばく質が足りてない場合が多く、お肉をしっかり食べるようになったら「甘いものが欲しくなくなった」という人も多いんですよ。スイーツが欲しくて欲しくて、という人は一度お肉が足りているかな? と食事を見直してみる必要があるでしょう。

足りない栄養をプラスして自然と甘いものが減るのが理想的でしょう。ですから、無理にスイーツを我慢しなくてもいいと思います。
欲しいと思った時は、まず心ゆくまで食べてみること。そんなスイーツ好きな人に、できるだけ太らない選び方、食べ方のコツがあります。

まず、スイーツはお腹が空いた時に最初に口に入れない方がベター。なぜなら、体は空腹時に一番最初に入ってきた栄養素を吸収しやすいしくみになっているかちです。
悲しいかな、スイーツの成分に体にいい栄養素はほとんど含まれていません。ですから、フルコースの最後にデザートが出てくるのは理にかなった食べ方なのです。

ちなみに、スイーツは割合が重要。食事の後なら1日の食事量の5 ~10% くらいでしょう。ところが、菓子パンだけで昼食を済ませたりすると一気に33%くらいになって太りやすくなりますから注意します。

また、スイーツは高級なものを選ぶことです。素材のひとつひとつを吟味した、高級パティシュの作るケーキでも、京都のしにせ老舗の和菓子でもいいですが、その人が満足感を得られるものでないと、結局は物足りなくてさらに「甘いものを食べたい」と思ってしまいがち。

とりあえずあるものを食べると満足できずに止まらなくなる…ということにもなりかねません。心の栄養としてスイーツは必要な時もあるのです。
罪悪感を持つ必要はありません。安心して、幸せな気持ちになれるスイーツの食べ方をぜひ習慣にするといいでしょう。

原形に近い食べ物が太らない

食事の際に「素材の原形に近いか」を気にしたことはありますか?素材に近いものはしっかり噛む必要があるので、歯やアゴを鍛えることもできますし、唾液が分泌されて免疫力も上がり、体を若々しくすることができます。

また、たくさん噛むということは、みなさんご存じの通り満腹中枢が刺激されて、食べすぎ防止にもなりますよね。逆に加工を重ねた食品は、やわらかくて噛まずに食べられるので満腹感が少ないんです。

また、食べすぎてしまう危険性が高く、体内に入ってからも消化吸収にそれほどエネルギーを使いません。結果、内臓が働かずカロリーを消費たしないので脂肪を溜め込みやすい体になっでしまいます。そもそも人間は、自然からほど遠い形の食べものをうまく消化・吸収できるしくみになっていません。加工されたものを消化するのにたくさんの消化酵素を使ってしまうと、代謝に必要な酵素が足りなくなって、やせにくくなることもあるのです。

「加工食品ってやっぱりよくない!」と感じると思うのですが、これが日頃から何となく食べているものだったりします。たとえば小麦製品。小麦は、 本来は「粒」のものを精製し、漂白して「粉」にしているので、その時点ですでに原形でなくなっています。
菓子パンやケーキ、クッキー、パスタ、ラーメン、お好み焼き。小麦粉を使った食品は身近で、手軽に食べられるものが多いので、毎日食べている人が本当に多いと思います。日によっては3食とも小麦粉製品という人もいるかもしれません。

もちろん、ゼロにはできないでしょうし、時々おいしく食べるのは問題ありません。ただ何となく食べるのは控えてほしいもの。

生命力あふれるイキイキとした女性になるためには、できるだけ原形に近い形のものを口にするようにしましょう。例を挙げると、刺身やお寿司、焼いただけの肉などです。こう聞くと、「手抜き料理じゃないの?」と思われるかもしれませんがその通り! お刺身を買う時間がないなら、骨ごと皮ごと食べられるお魚の缶詰でいいのです。

ちゃんとおいしく味つけもされているから、ほかほかご飯に魚の缶詰をパッカンと開けて、海苔やネギ、カイワレをパラパラとかければ立派な井のでき上がり!下ごしらえから時間をかけたグラタンよりも手間のかからない丼の方が体にはいいんです。ポイントはいかに原形に近いかです。

肉が受け入れられなければ豆を取り入れる

「肉・米・油」をしっかり摂りましょう!というとどうも肉=太るイメージからか敬遠してしまう人が多いものです。本当は肉=太るではないのですが・・・

ダイエット中の女性に「豆類をもっと増やして」といえばすぐに取り入れてくれる人が多いです。植物性の豆では肉・魚・卵の代わりにはなりませんが、豆類には植物性たんばく質がたっぷり含まれています。

また、食物繊維が多く便秘解消に役立ちますし、イソフラボンでホルモンを整えるのに役立ちます。また、カリウムが多いので余分なナトリウムを排泄してむくみを取ってくれるのが女性にはうれしいところ。
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さらに豊富なカルシウムとマグネシウムが骨や骨格を強くしてくれます。カルシウムは年齢と共に骨から減っていく一方なので、骨粗鬆症を予防するためにも、年を重ねるごとに意識的にとっていくことが大切です。

一時、女性のイソフラボンのとりすぎは肝疾患になるリスクが高いという情報が流れ、豆類を敬遠された方もいるかもしれません。ただ、それはサプリメントでイソフラボンだけを多く摂取した場合です。

通常の食事からとるくらいなら問題はないでしょう。むしろ豆の栄養素が足りてない人は多いので、意識して食べるくらいでちょうどいいはずです。

大豆の水煮や納豆、お豆腐などで手軽にとれるので、豆製品は生活に取り入れやすい食材です。夏は枝豆と冷奴、冬は湯豆腐や煮豆を食べるのもおすすめ。

また最近ではカフェでひよこ豆のカレーやレンズ豆の煮込み、ビーンズサラダなどいろんな種類の豆を食べることができます。足りない栄養をプラスする意味でも、味覚をとぎすます意味でも、できるだけバラエティーにとんだいろいろな豆を食べてみるといいでしょう。

ただし、豆料理は基本的に「副菜」。ごはんの代わりに豆腐だととりすぎになるので気をつけましょう。

とはいえ、もし豆が嫌いなら無理して食べることはありません。そんな人は、牛乳を豆乳に変えるなどもひとつの手です。今は無調整の豆乳が市販されているので、これをコーヒーやココアに入れたり、クラムチャウダーやポタージュに利用したり、おみそ汁に入れても味がマイルドになっておすすめです。

その他に豆乳を使った調理法としては、ホワイトソースがイチオシです。普通は小麦粉をバターで妙めて牛乳を加えて作るのですが、米粉かクズ粉をオリーブオイルで妙め、豆乳でのばしてホワイトソースにします。豆乳で作ったホワイトソースはあっさりヘルシー。シチューやグラタンなど、普通のホワイトソースと同じように使えるので、ぜひ試してみてください。また、濃い豆乳に黒砂糖かハチミツを入れてホイッパーで泡立てると生クリームっぼくなります。少しゆるいのでケーキのデコレーションには厳しいのですが、ココアやシフォンケーキと合わせるととてもおいしくいただけます。

日本では昔から豆は常用されてきました。みそ、豆腐、納豆、湯葉、高野豆腐、枝豆、黒豆、きなこに和菓子類。どれかひとつは好みの味があるのでは?