Question
私の悩みはウェストが太く出っ腹なこと。なんとかこの部分的肥満を解消しようと、「もみ出し法」実行しています。これはお風呂の中で、おなかの脂肪をぎゅっとつかんでもむ方法です。
時間をかけて、強くもんだほうが早く効果が上がるのではないかと、ついこの間は湯ぶねの中で1時間くらいもみつづけたんです。そうしたらおなかは真っ赤なるし、湯あたりしてのぼせてしまうし。適切な時間というのはあるのでしょうか。
Answer
はっきりいって、脂肪細胞は、もんだぐらいでどうにかなるほど簡単ではありません。伸び縮み自在で、いくらでも物理的な圧力に耐えることができるのです。
当然、もんだあとも脂肪細胞の数も大きさも変わりません。体についた脂肪は、運動をして新陳代謝をよくし、エネルギーとして燃焼させるようにしなければとれるものではないのです。もみ出し法は運動とは違いますから、脂肪は燃えず、体重も減りません。やせたいところを塩でもむという方法も、巷でよく小耳にはさみますが、同様に迷信です。
Question
体重65kg。絶食してやせたいのですが、安全な方法は?
Answer
残念ながら、安全な方法はありません。絶食は、自殺行為にも等しい、最も危険なダイエット法です。絶食をつづけると、余分な脂肪がエネルギーに変わることは変わりますが、血や肉となっているタンパク質さえも減少してしまいます。
そのため、たとえ短期間でも体に弊害が多く、拒食症や過食症になる可能性もきわめて高くなります。専門家の指導なしに行うことは絶対に避けてください。
Question
辛いものを食べるとやせられるって、ほんとうですか。なんだか胃には負担になりそうな気がしますが。
Answer
答えはNOです。激辛食をとると、体が急激に熱くなり、どっと汗をかきます。いかにもエネルギーが消費されているようで、これがやせると思われている理由なのでしょう。
一説では、辛み成分に含まれるカブサイシンという物質が、食後の熱産生を促し、これがダイエットに有効なのではないか、ともいわれています。しかし、まだ、はっきりしたことはわかっていません。
体が熱く感じるのは、辛い食品に含まれる辛み成分が、舌を刺激し、その結果、交感神経が緊張するため、一時的に熱くなったと感じるにすぎないのです。それに、たとえ熱くなったとしてもほんの数分のことなので、これで消費されるエネルギーは無視できるほど少ないはずです。
また、汗が出て、わずかに体重が減ったとしてもこれはほんの一時的なこと。コップ1杯の水を飲めば、簡単に元に戻ってしまいます。
いくら発汗させて体内の水分を減らしても、けっしてやせることはありません。仮に、カプサイシンがダイエットに有効であったにしろ、刺激物のとりすぎは、胃壁を荒らし、胃炎の原因をつくるだけです。そうでなくとも、刺激をやわらげようとついついご飯の量がふえてしまったり、清涼飲料水を飲んだりして、逆にそれが肥満の原因になりかねません。