薬の副作用は避けられない

最近は、なるべく薬を使わないようにする医師も増えました。なぜなら、薬には必ず副作用があり、作用を上回る大きなデメリットが生じることがあるためです。

市販の感冒薬や頭痛薬のパッケージには、「服用後には自動車等の運転を控えること」と明記されています。これは、感冒薬や頭痛薬には微量ながら睡眠成分が入っていて、服用した人が眠くなる可能性があるという意味です。このように、その薬の目的とは違う作用の全般を、副作用と呼びます。

この睡眠成分はごく微量ですから、まったく眠気を感じない人もいます。こうした軽度の副作用ならまだいいのですが、医療の世界には重い副作用があることがわかっていながら使用している薬もたくさんあります。

有名なのが、抗がん剤でしょう。激しい吐き気が起こり、髪の毛も抜けます。がんの化学療法(投薬による治療 を受ける方は、それほど大変です。現在の日本の医療の中で、私が問題視していることに薬の出しすぎがあります。

国民全体が使っている薬は、アメリカに次いで世界2 位。いくら、世界中の国がうらやむ国民曹保険制度が日本にあるとはいえ、これはいささか行きすぎです。その責任は、やはり薬を出す医療者側にあります。

医療の現場で働く医師たちは、薬に頼りがちな患者さんが少なからずいることも確か。そして、そういった感覚がサプリメントの流行につながっているようにも感じています。

サプリメントの大半は、医薬品ではなく食品に分類されます。医薬品とは監督官庁も違えば、法律も異なります。食品扱いなのですから、研究・製造過程においても医薬品のような厳しいチェックを受けてきていません。

医薬品のパッケージには、「用法・用量」と書かれ、毎食後30 分以内に2錠飲みなさい1 57などとあります。

一方、食品には「お召し上がり方」とあり、「1日2 粒を目安にお飲みください」とあるだけ。その文言を、どれだけ信用していいかも未知数です。体にいいと信じ込んで、大量に飲みすぎるケースも心配です。

たとえば、カルシウムの取りすぎは心臓疾患や貧血につながるともいわれています。骨粗鬆症などを気にして飲む方が多いのでしょうが、飲みすぎが原因で心筋梗塞にでもなってしまったら、目もあてられません。

一方、最近の研究ではビタミンE の取りすぎから骨粗鬆症になりやすいというデータも出てきています。これらは、いうまでもなくサプリメントの副作用です。何事も、過ぎたるは及ばざるがごとし。

たとえば、水だって大量に取りすぎれば中毒を起こします。人が口にするものは、安全であることが一番。食用油のところでも触れましたが、化学的に合成された物質は、そのぶんアンバランスにできています。人体にとっては、自然のものを自然なまま摂取するほうが望ましいのです。

何か1つの栄養素だけを突出して摂取しても、体の機能が狂うだけ。人体が必要とする栄養素を、普段の食事の中でバランスよく取るほうが自然ですし、より安全です。
薬の効能と副作用(生活習慣病に関連する薬)
https://medicine-guide.net/

サプリメントは不要

世の中は健康ブーム。数え切れないほどの関連商品が、さまざまな効能を謳って売られています。

その代表が、サプリメントでしょうか。美肌やアンチエイジングをはじめ、便秘改善や減量に至るまで、それさえあれば何でもできるかのようです。そういえば、今は街中の自動販売機に入れられているウーロン茶が登場したときには、ダイエット効果があるとの宣伝文旬もありました。

サプリメントには、数え切れないほどの種類があります。順不同で、目についたものを並べてみましょう。

  • コラーゲン
  • ヒアルロン酸
  • プラセンタ
  • ウコン
  • マカ
  • 葉酸
  • アルギニン
  • プロポリス
  • ローヤルゼリー
  • クロレラ
  • DHA
  • EPA
  • レスペラトロール
  • ポリフェノール
  • イソフラボン
  • ルティン
  • αリポ酸
  • コエンザイムQ10
  • カルニチン
  • グルコサミン
  • コンドロイチン
  • カプサイシン

これらに加え、ゴマやブルーベリーから抽出した成分というのもあります。青汁は今や有名ですし、スッポンエキスや深海魚エキスというのも見かけました。

このうち1つか2つは買った経験があると思います。そうでなくても、ビタミンやカルシウムぐらいは飲んだことがあるでしょう。薬局に行けば山ほど陳列してありますし、テレビの通販番組でもサプリメントが大人気のようです。

さて、ここであらためてお聞きしますが、これらの成分について、皆さんはどれほどご存じでしょうか? その成分は、体にどんな影響と悪影響を及ぼすのでしょうか。いかがですか?

残念ながら、ご存じないはずです。でも、無理もありません。皆さんは、「それを飲むと健康にいい」と聞かされて、記憶の中にそう刷り込まれてしまっただけだからです。もちろん、さきほど列挙した成分のすべてが毒だと決めつけるつもりはありません。製造しているメーカーに、文句を言うつもりもありません。

ただし、その成分がどういう性質のもので、体にどういう影響があるかもわからないまま、一般の方がやみくもに摂取ししまう風潮に疑問を呈したいだけです。サプリメントには、補助食品という意味合いがあるかと思います。毎日の食事では取れない栄養分を、サプリメントで補うという考え方です。では、ある男性の1日の食生活を考えてみましょう。

朝食
  • トースト2枚
  • ベーコンエッグ
  • 野菜サラダ
  • オレンジジュース
  • コーヒー
昼食
焼き魚弁当(ふりかけご飯、鮭切り身、里芋とレンコンの煮物、高野豆腐、キュウリの漬け物、わかめの味噌汁)
夕食
  • 焼き肉屋で飲み会(肉4人前、キムチ、クッパ、ビール2杯、チューハイ2杯)
  • それ以外(八つ橋2個、小粒チョコレート3個、コーヒー3杯、コーラ1本)

どこにでもある、普通の食生活ですよね?では、この人は1日にどの栄養分をどれだけ取ったでしょうか。

何が十分で、何が不足しているでしょうか。タンパク質は? 炭水化物は? カルシウムやカリウムはどうでしょうか。ビタミン類は足りていますか?この人は、毎日同じ朝食を食べます。

翌日の昼食はチャーハンとギョーザ、夕食のおかずはエビフライでした。その栄養分は、どんなものでしょうか。計算できますか?

いえ、ベテランの管理栄養士でもなければ、わからないはずです。こうして、人は毎日違うメニューの食事をします。それが1ヶ月、1年と永遠に続いていきます。となると、自分にはどの栄養分が十分で、何が不足しているかなどと詳しく把握するのは誰にもできないはずです。

だったら、サプリメントを飲む必要もありません。自分に足りない栄養がわからないのであれば、それを補助するのも初めから無理な話だからです。

肉・卵・チーズさえ食べていれば、必要な栄養素が全部そろいます。高価なサプリメントを買うくらいなら、ときどきは輸入牛肉ではなく国産牛肉にして賛沢するほうが、お金の使い方としても有意義なのではないでしょうか。

肉は、動物の体をつくる生命の源。卵は、ヒヨコになる完全栄養食品。乳製品は、赤ちゃんが元気に育つための唯一の栄養からできたものです。

先にあげたサプリメントを全部まとめて飲んだとしても、人間の骨や肉にはなりようがありませんし、赤ちゃんのようなスベスベの肌はつくれません。まして、ヒヨコの生命をつくることもできないのです。

たんぱく質を摂取すると脂肪が燃焼

ときどき、テレビ番組内ででダイエットの特集が組まれます。以前は力士のような体格だった女性が登場し、涙ぐましい努力をして痩せたというストーリーです。

必ず再現ドラマがあり、その中で以前の食生活が説明されます。当然ながら、肥満だった人はものすごい量の食事をしていて、大皿に山盛りの唐揚げと袋ごとゆでたパスタ、マヨネーズをたっぷりかけた大盛りの井ご飯をペロリと平らげます。

そのとき、次のようなナレーションが流れます。「なんと、こってりした唐揚げを毎食20個も食べ、その上でトンカツを3枚も食べていました! 」番組では、タンパク質や脂肪分だけに着目しているわけです。

ところが、その再現ドラマを見ると、袋ごとのパスタや丼ご飯のほうに目がいきます。なんといっても、私たち人間が太る理由は炭水化物食でしかないのですから。

反対に、タンパク質を食べると筋肉がつきます。すると、体の熱生産性が上がり、代謝も向上します。これだけでも、ダイエット効果になります。 さらに、タンパク質には脂肪や糖をエネルギーに変える、L -カルニチンなどのアミノ酸も豊富です。

L -カルニチンはダイエットに欠かせません。カルニチンは脂肪酸を燃やすカギ

この豊富なアミノ酸が、体に蓄積した脂肪を燃焼してエネルギーに変えてくれるのです。つまり、肉を食べれば食べるほど、脂肪が燃焼しやすくなるというわけです。

肉には噛みごたえがあるので、『よく噛むダイエット』で食べる食品としても好都合。簡単に、30回噛むことができます。糖質制限食ダイエットでは炭水化物は制限しますが、肉の制限はありません。

その結果、体重がぐんぐん減るのはもちろんのこと、コレステロール値・中性脂肪値・尿酸値・血圧などの数億は上がらないことが確認されています。糖尿病や、メタポリック症候群から脱した例も少なくありません。

炭水化物を減らすには低糖質パンなどを利用するのもおすすめです。

肉を食べれば痩せるなんて話は、最初は誰も信じてくれません。でも、『しっかり噛むダエット』には成功例がたくさんあるので、ありがたいことにそのご家族や親戚も取り組むケースが多いです。 痩せたご本人のクチコミで伝わっていきます。

ウチナンチュー(沖縄県民) はもともと、肉を食べるのが大好きな人たちなのですから。肉・卵・チーズをよく噛んでたくさん食べれば、甘いものもビールもOKです。

そういえば、ビールの話です。350mlのビールに含まれる炭水化物は、1 g です。10本飲んで、おにぎり2個分と同等なのですから、あえて我慢などせずに飲んでいただいて大丈夫です。