肥満の診断は自分でできますか?

Question

肥満の診断は自分でできますか?

Answer

できます。肥満は脂肪組織の多い少ないで判断しますが、体重を測定して、ある計算をすると肥満かどうかめどをつけたり、脂肪のつきぐあい、肥満の度合いを推測することができます。具体的にその計算の仕方ですが、まず自分の身長から標準体重を出します。計算法は、以下の1の式を使います。ただし、身長150cm以下の人は2の式を使ってください。
現在のあなたの実際の体重が、この計算で出た数値の上下20%の範囲内であれば、肥満ではありません。標準体重がわかれば、肥満度(単位%も計算で出すことができます。計算法は3の式を使います。自分の数値が20%以上なら肥満傾向にあるといえ、30%以上になると明らかに肥満です。

  1. (身長(cm)-100)×0.9=標準体重(kg)
  2. (身長(cm)-100=標準体重(kg)
  3. 肥満度(%)=実測体重(現在)-標準体重÷標準体重×100

どうして太ったりやせたりするのでしょうか?

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どうして太ったりやせたりするのでしょうか?

Answer

「太る」「やせる」の理由は単純明快です。摂取エネルギーと消費エネルギーで決まるのです。摂取エネルギーとは、いわば食ベた食べ物のエネルギーのこと。一方、消費エネルギーとは、使ったエネルギーのことです。
消費エネルギーは、基礎代謝量に活動エネルギーをプラスしたものです。基礎代謝量とは、活動しなくても使わざるをえない、命を保ち体を維持するのに最低限必要なエネルギーのことです。消費エネルギーより摂取エネルギーが多ければ、使われない分のエネルギーが脂肪として体に蓄えられて太ります。
逆に、消費エネルギーより摂取エネルギーが少なければ、不足分を補うために体内の脂肪を燃焼させるので、やせることになります。要するに、食べる量によって太ったりやせたりするわけで、それは満腹感や空腹感とは関係していません。あくまで、摂取エネルギーと消費エネルギーの差がプラスになるかマイナスになるかに左右されるのです。

肥満とはなんでしょうか?

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肥満とはなんでしょうか?

Answer

「ぜい肉」がつくなどというためか、、肥満(=太ること)のことを肉がつくことと思っている人がいますが、これはまちがいです。肉ではなく、体に必要以上の脂肪がついた状態なのです。この脂肪のことを医学的には脂肪組織といい、皮下脂肪がその代表です。ですから、「体重が多い」= 「肥満」とは限りません。スポーツで体を鍛えた人は、身長にくらべて体重が重くても、脂肪組織だけではなく筋肉の重さが大きな割合を占めているので、肥満とはいえません。逆に、見た目はそう太っていない人でも、筋肉が発達していなくて脂肪組織がとても多い場合は、肥満と考えることもあります。
ところで、とかく目のかたきにされがちな皮下脂肪ですが「寒さを防ぐ」「外界からの衝撃から内臓を守る」などの大事な役目を持っています。また、女性であれば、適度な皮下脂肪は魅力的なプロポーションづくりにも欠かせません。つまり、ある程度の皮下脂肪は必要なものなのです。