太りやすい体質とうのはあるのでしょうか?

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太りやすい体質とうのはあるのでしょうか?

Answer

太りやすい体質というものはあるようです。赤ちゃん時代の脂肪細胞の増加もその1つといえます。また、消化器官が強く、栄養の吸収が人並み以上によいという体質を親から受け継いでいる人も少なくないでしょう。さらに、体内での熱の出方には個人差があり、熱生産が低い人もいます。
これらは、「太る体質」というわけではありませんが、「太りやすい体質」とはいえるかもしれません。また、新陳代謝が悪いと基礎代謝が低くなるので、同じものを食べ同じ生活をしてもエネルギー消費が少ないので太りやすくなります。
また、栄養の吸収率は差がないのに、余ったエネルギーを脂肪細胞にとり込む率が高い場合も太りやすくなるのです。

ただ、これらの体質は絶対に変えられないものではありません。生活の仕方や食べ方、運動でいくらでも変わってくることがあるのです

食べても太らない人がどうしてでしょうか?

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食べても太らない人がどうしてでしょうか?

Answer

一番大きいのは食べたものの吸収率の違いです。やせの大食いタイプは内臓下垂の人が多く、消化吸収にも時間がかかります。そのうえ、脂肪を分解する膵液や胆汁などの消化液を送る管も、細長くて分泌しにくいともいわれます。
そのため、食事のあとは胃腸がもたれがち。その結果、1回の食事量は多いように見えても、1日を通してみるとそれほどたくさんの量は食べていないのです。脂肪細胞の中でも、褐色細胞を持っている人も太りにくいといえます。この褐色細胞は、普通の白色の脂肪細胞と違って、エネルギーを蓄えにくく、逆に熱に変えて体外に発散させる働きを持つ細胞とされ、動物では確かめられています。このほか、生まれつき、摂取したエネルギーが体温に変わりやすいということも考えられます。

子どものとき太っていた人はやせにく いって、ほんとう?

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子どものとき太っていた人はやせに< いって、ほんとう?

Answer

ほんとうです。脂肪組織はたくさんの脂肪細胞からできています。人の一生を通じて、脂肪細胞の数がふえる時期が、次に示すように3回あると考えられています。

  1. 妊娠末期の胎児(妊娠中、母親が必要以上に太ると、胎児の脂肪細胞がふえてしまうのです)
  2. 生後1年間
  3. 思春期

ですから、乳幼児のころ太っていた人は、脂肪細胞が人より多て、その後も太りやすいといえます。
事実、肥満している人の脂肪組織には、脂肪細胞の数そのものが多いタイプ(細胞増殖型肥満) と、脂肪細胞が肥大しているタイプ(細胞肥大型肥満) があります。細胞増殖型肥満は、子どものころから太っていた人に見られ、脂肪細胞の数は一度ふえると減ることはないので、この型の肥満の人はなかなかやせることができません。これが、子どものころから太っていた人はやせにくいといわれるゆえんです。これに対し、細胞肥大型肥満に見られるような、青年期以降にふくらんだ脂肪細胞を小さくすることは比較的容易です。細胞肥大型肥満の人は努力しだいでやせることができるのです。