早食いが肥満の原因になる理由

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早食いが肥満の原因になる理由

Answer

単純に早食いが肥満の原因とはいい切れませんが、太っている人に早食いの傾向があるのは統計上も明らかです。ところで、おなかがすいたり、いっぱいになったりという感じは、実は、脳の中にある摂食中枢と満腹中枢によってコントロールされています。この2つの中枢は、主に血糖値(血液中の糖の量) に左右され、血糖値が高くなれば満腹中枢が働いて空腹感がおさまり、逆に、血糖値が低くなれば摂食中枢が働いて空腹を感じます。
つまり、もうおなかがいっぱいという感じは、食べ物の一部が消化吸収され、血糖値が高くなって起こるわけです。一般に満腹サインともいうべき血糖値は、健康な人で140~160mg/dlぐらけと考えられています。血糖値がこの数値にまで上がるには、食べ始め
てから約30分かかります。ところが、早食いすると、満腹中枢が刺激される前に食事が終わります。
まだ満腹中枢が刺激を受けていないため、食べた気がしないし、体はさらに食べることを要求します。こうして、満腹中枢が働くまでに多く食べてしまうことになり、結局太ってしまうのです。やせるには、食事には少なくとも15分以上はかけることです。ひと口30回以上はよくかんでゆっくり食事をすれば、腹八分目で満腹感が得られます。

たばこは痩せる効果があると聞いたことがありますが本当でしょうか?

Question

たばこは痩せる効果があると聞いたことがありますが本当でしょうか?

Answer

タバコをやめたら太ったといった体験談などから、世間的には「タバコを吸うとやせる」という認識があるようです。しかし、タバコにやせる効果は全くありません。
禁煙したら太ったというのは、次の2つの理由によります。1つには、タバコのニコチンで荒れていた胃の粘膜が治り、胃や十二指腸の働きが正常化して食欲が出てくることから。もう1つは、口寂しさから間食の量がふえるためです。
たばこにはダイエット効果はないということです。二次的な理由によるものです。
しかし、たばこがない習慣が確立してしまえば何の問題もありません。

たばこのダイエット効果?についてはこちらに詳細があります。

やせる薬はないのでしょうか?

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やせる薬はないのでしょうか?

Answer

あれば簡単に痩せることができるのですが、現在はそういった薬はありません。時々、健康商品のコーナーなどに痩せる薬という品名を見かけることがあります、これらの正体は、利尿剤や下剤であることがほとんどです。

尿の排泄を促す利尿剤を飲めば、体重を1~2kg減らすことは簡単ですが、肝心の脂肪は少しも減っていません。むやみに使うと、体内のカリウムやナトリウムのバランスをくずし、健康をそこなうことにもなりかねません。

下剤も腸内細菌のバランスをくずし、健康上好ましくありませんし、軟便や下痢が止まれば、体重はすぐ元に戻ってしまいます。
また、やせ薬の中には、甲状腺ホルモンを使っているものがあります。これを常用すると甲状腺機能冗進症を引き起こし、その症状の1つとして確かにやせてきます。しかし、精神的に落ち着かなくなったり、不整脈や、動悸などの合併症を引き起こし、ついには命とりにもなりかねず、個人で使うには危険です。
日本では、この甲状腺ホルモン剤は医師の処方がなければ手に入れることはできません。