早食いが肥満の原因になる理由

Question

早食いが肥満の原因になる理由

Answer

単純に早食いが肥満の原因とはいい切れませんが、太っている人に早食いの傾向があるのは統計上も明らかです。ところで、おなかがすいたり、いっぱいになったりという感じは、実は、脳の中にある摂食中枢と満腹中枢によってコントロールされています。この2つの中枢は、主に血糖値(血液中の糖の量) に左右され、血糖値が高くなれば満腹中枢が働いて空腹感がおさまり、逆に、血糖値が低くなれば摂食中枢が働いて空腹を感じます。
つまり、もうおなかがいっぱいという感じは、食べ物の一部が消化吸収され、血糖値が高くなって起こるわけです。一般に満腹サインともいうべき血糖値は、健康な人で140~160mg/dlぐらけと考えられています。血糖値がこの数値にまで上がるには、食べ始め
てから約30分かかります。ところが、早食いすると、満腹中枢が刺激される前に食事が終わります。
まだ満腹中枢が刺激を受けていないため、食べた気がしないし、体はさらに食べることを要求します。こうして、満腹中枢が働くまでに多く食べてしまうことになり、結局太ってしまうのです。やせるには、食事には少なくとも15分以上はかけることです。ひと口30回以上はよくかんでゆっくり食事をすれば、腹八分目で満腹感が得られます。

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