脂肪を食べても太らない

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おなかの周りにつくのは脂肪。食べるのも脂肪です。となると、脂肪を食べたらおなかにくつつきそうですが、それはまったくの間違いです。

おなかの脂肪は、さきほど登場した中性脂肪です。ところが、食事で中性脂肪を摂取しても、消化という機能で分解されてしまうので、おなかにはつかないのです。

食べた中性脂肪は、小腸で分解されてカイロミクロンという物質になります。このカイロミクロンの役割は、脂肪の吸収を抑えること。

つまり、もともと脂肪だったものが体内に入ると、今度は脂肪の吸収を抑える役割に変わるのです。こうして、人体には脂肪の量を自動調整する働きが備わっているわけです。同様に、コレステロールにも自動詞整機能があります。その働きによって、コレステロールを多く含む食品をたくさん食べても、体内にあるコレステロールの総量は変わりません。

さきほども述べましたが、体内のコレステロールの8 割は肝臓でつくられ、残りの2割が食事からのもの。たくさん食べても、影響はないのです。

脂肪を食べたら脂肪になると思ってしまうのは、無理からぬことです。同じように、脂身のたくさんついたモツを見ると、「コラーゲンいっぱいで、お肌がプルプルしそう」と感じるのも当然かもしれません。でも、本当はその間に消化・分解・吸収という人体の働きが加わるので、もともとの形のままでは存在できないのです。

人間をデザインしたのが神様なら、神様は実に素晴らしい仕事をされたものです。繰り返します。脂肪やコレステロールは、それをいくら食べてもおなかの脂肪にはなりません。したがって、太ることもありません。

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