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ご飯などの主食をやめておかずだけにすれば痩せることは可能でしょうか?
Answer
痩せるかもしれません。ご飯、パンなどの主食は、糖質が多くの割合を占めています(お米の76%は糖質)。そして日本人の肥満の原因の多くは、糖質のとりすぎにあったとされ、しかも、糖質は体内に貯蔵されやすい栄養素だからです。
ところで、糖、タンパク質、脂肪の3大栄養素のうち、いちばん早く燃えてエネルギーになるのも糖質です。
ご飯やパンなどを食べないことで糖質が体に入らなければ、かわりに脂肪やタンパク質が燃えて、エネルギーを補給しなければなりません。
そのため脂肪もタンパク質も体内に蓄積されず、やせることにつながるでしょう。
しかし、エネルギーの代謝を考えたとき、糖質が先に燃えてこそ、タンパク質や脂肪も完全燃焼できるのです。いいかえれば、糖質には脂肪やタンバク質の代謝を助ける働きがあるのです。糖質のかわりに脂肪が燃えると、血液中にケトン体という物質がふえ、体によくありません。
また、糖質をとらないと、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を摂取できず、頭の働きが鈍ってきます。つまり、体内での代謝を円滑にし、脳の働きを正常に保つうえで、糖質を毎日一定量はとる必要があるのです。
結論としては、ご飯やパンなどの主食類は、もちろんとりすぎてはいけませんが、健康的にやせるためには不可欠ということです。栄養のバランスを考え、糖質は1日最低100gはとるようにしましょう。
なお、食事のときにご飯かパンを食べると、適度な満足感が得られ、かえって間食をしないですむことも見落とせません。果物にも糖質が含まれていますが、同じ糖質であっても果物に含まれる「果糖」は吸収がよく、太りやすい糖分です。果物は、ご飯がわりにはできません。