2014年 10月 の投稿一覧

痩せるためには運動があまり効果がないと聞きますが

Question

痩せるためには運動があまり効果がないと聞きますが

Answer

体を動かしたり運動をすればエネルギーを消費するわけですから理屈から言えば痩せます。しかし、運動によるエネルギーの消費量は、苦労のわりには少ないのです。
たとえば、脂肪1kgを燃焼するためには約720kcalものエネルギーを消費しなければなりません。

これをもしジョギングで消費しょうとすると、約15時間もつづけなければならないのです。このように、運動だけでやせるというのは普通の人にはかなりむずかしいし、効果もあらわれにくいものです。やはり、やせるためのポイントは第一にダイエット(減食)です。

しかし、健康的にやせるためには、やはり運動も欠かせません。減食を始めて、ある程度俸重が減ってくると、今度は体のほうが小食に慣れて省エネタイプになり、パタッとやせなくなります。これは基礎代謝量が3分の2ほどに落ちて、エネルギーを消費しつらい体になるためです。
ところが、毎日運動するようにすると、新陳代謝が活発になって体脂肪を分解するホルモンの分泌を高め、体そのものが食べたもののエネルギーをどんどん燃やしていくシステムに変わっていくのです。
このように、運動は、代謝をよくし減量効果をいっそう高める働きがあります。ダイエット(減食)だけで運動をしないと、体脂肪が落ちるだけでなく、筋肉や骨、血液までが削られていき、同時に体力までもが落ちてしまうおそれがあります。

早食いが肥満の原因になる理由

Question

早食いが肥満の原因になる理由

Answer

単純に早食いが肥満の原因とはいい切れませんが、太っている人に早食いの傾向があるのは統計上も明らかです。ところで、おなかがすいたり、いっぱいになったりという感じは、実は、脳の中にある摂食中枢と満腹中枢によってコントロールされています。この2つの中枢は、主に血糖値(血液中の糖の量) に左右され、血糖値が高くなれば満腹中枢が働いて空腹感がおさまり、逆に、血糖値が低くなれば摂食中枢が働いて空腹を感じます。
つまり、もうおなかがいっぱいという感じは、食べ物の一部が消化吸収され、血糖値が高くなって起こるわけです。一般に満腹サインともいうべき血糖値は、健康な人で140~160mg/dlぐらけと考えられています。血糖値がこの数値にまで上がるには、食べ始め
てから約30分かかります。ところが、早食いすると、満腹中枢が刺激される前に食事が終わります。
まだ満腹中枢が刺激を受けていないため、食べた気がしないし、体はさらに食べることを要求します。こうして、満腹中枢が働くまでに多く食べてしまうことになり、結局太ってしまうのです。やせるには、食事には少なくとも15分以上はかけることです。ひと口30回以上はよくかんでゆっくり食事をすれば、腹八分目で満腹感が得られます。