コレステロールの本質

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コレステロールについて、どんなイメージを持ってるでしょうか。おそらく、なん
だかドロドロして怪しい物質で、それが体内にあると悪いことをする。

だから、脂のたっぷりついたステーキや揚げ物、肉などは食べないほうがいいらしい…といったイメージをもつ方が大半ではないかと思います。

テレビや雑誌を見ていても、「コレステロール値が高いと不健康」とか、「数値を下げないと動脈硬化になる」といった表現がたびたび登場します。グルメ番組では、「コレステロールがないし、いろいろな野菜がたくさん食べられてヘルシー」と、女性リポーターがほほえみます。コレステロールを悪いものと決めつけ、それを多く含む卵やマヨネーズは
目の敵です。これらは、すべて大間違いです。

実は、コレステロールを悪いとする説が根拠としている実験は、なんと100 年も前の大昔に行われたものでした。

1913 年、ロシアの研究者がコレステロールの豊富な脂肪食を大量に与えるというウサギの実験を行いました。すると、ウサギの血管に動脈硬化が見られたため、両者には相関関係があるとしたのです。ちょっと考えてみれば誰でもわかるのですが、この研究はデザイン段階からおかしなことになっています。

なぜなら、ウサギは草食動物。大量の脂肪分を与えても、体が受け入れられるはずがありません。しかも、このときウサギにできた動脈硬化は血管の外側で、内側にできる人間のそれとはまったく違う疾患といっていいものでした。

80年代、当時も「コレステロール=悪」という風潮でした。コレステロールの本質について、詳しく説明しましょう。
コレステロールは私たちの体に必要不可欠
 

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