30~40代ではじめる太らない体づくり

隠れ肥満、いつの間にか太ってしまう

40代になると「隠れ肥満」になる人がいます。一見すると、太ったようには見えなくても、じつは「肥満」という人です。40代になっても、「お腹回りは八85cm以内、体重も30代のころとあまり変わらない」といった人が、じつは結構危ないのです。
安心していてはいけません。それは、40歳あたりから、体重は標準の範囲でも体脂肪率が高い、という人が増えるからです。これが、「隠れ肥満」です。

標準体重という落とし穴

が隠れ肥満を増やす一因になっているようです。

見た目はカツコ悪くなくても、立派な肥満。知らないうちに、病気を引き起こす環境が体内につくられているということですから、気をつけなければなりません。

見た目ではわからないだけに、とても「危険な肥満」と言えるでしょう。こうなると、どんなに昔と体型が変わっていなくても「メタボ(メタポリックシンドローム)」予備軍です。この「メタポリックシンドローム」について、「じつはよく知らない」という人が多いのではないでしょうか。

わが国の基準では、腹回りが男性で85cm以上、女性で90cm以上あると、内臓の周りに体脂肪がたまりすぎた「内臓脂肪型肥満」と見なされます。
同じ肥満でも、若い人の肥満のほとんどは、皮下に脂肪がたまる「皮下脂肪型肥満」です。皮下脂肪は、つきすぎると体に負担をかけるなど、健康に悪い影響を与えますが、生活習慣病の引き金にはなりません。
むしろ、いざというときに使えるようにエネルギーを貯蔵したり、体を保温したりするという大切な役目を持っています。女性の場合、妊娠・出産には必要不可欠です。

一方、内蔵の周囲にたまった体脂肪は、生活習慣病の原因になります。

そして、この「内臓脂肪型肥満」に、高血圧・脂質異常(血液中のコレステロールや中性脂肪おもに食事からとられた脂肪が異常に多い状態)・高血糖のうち、2つ以上の症状が重なった状態。これが、「メタポリックシンドローム」俗に言う「メタボ」です。とくに、糖尿病や高血圧、動脈硬化、心臓病といった生活習慣痛が引き起こされやすくなっている状態を指します。

では、なぜ40代になると「隠れ肥満」も含め、「メタボ」になる危険性が高まるのでしょうか。それは「基礎代謝量」に関係しています。かりに、あなたが40代、50代で、20代のころと同じように食べ、飲み、活動していると、どうなるか。20代のころと何も変わらない?いいえ。「基礎代謝量」が落ちているため、たとえ同じように活動していても消費エネルギーは格段に低くなっているのです。ズバリ言えば、基礎代謝量の差が、「中年太り」を生み出します。

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