2014年 の投稿一覧

オンリーダイエットの真実「酢大豆」

Question

有名芸能人が酢大豆を食べてダイエットに成功したという記事を読みました。私も是非はじめてみたいのですが注意点はありますか?

Answer

酢大豆というのは、生の大豆を酢に漬け込んで数日おいたもの。酢を十分に吸い込んで、3~4倍にふくらんだ大豆を食べます。酢大豆の作り方はこちら栄養豊かな大豆と健康食品として注目の酢が同時にとれる酢大豆は、確かにすぐれた食品のようです。
しかし、酢大豆ばかりを食べてやせるなんてことはありません。毎日の食事をバランスよくとり、そのうえで酢大豆をとり入れることです。
酢大豆はあくまで補助食品として食事ごとに10粒くらいずつ食べるのがよいとされています。減量を目指す人は単に摂取エネルギーを抑えさえすればいいと思いがちですが、それがいちばん危険。
体に必要な栄養素が不足すれば、たちまち健康をそこなってしまいます。何度も言っていますが、栄養バランスのとれた低エネルギー食こそがダイエットの基本なのです。

さて、酢大豆のダイエット効果ですが、医学的にも栄養学的にも、はっきりしたことはいえません。ただ酢大豆は、硬いのでよくかまなければならないという点が注目されます。この、よくかむというのが、ダイエットをするうえで、たいせつなポイントの一つなのです。というのも、ゆっくりよくかんで食べると、少量でも満腹感を得やすいから。食べすぎ防止につながるというわけです。また、自律神経の安定化にも欠かせません。

オンリーダイエットの真実「こんにゃく」

Question

こんにゃくやグルコマンナンなどを食べていれば、早くやせますか?

Answer

こんにゃくは、その成分のほとんどが水分と食物繊維です。そして、このこんにゃくに含まれ繊維のことをグルコマンナンといいます。

よく知られているように、グルコマンナンは単独の形でも、ダイエット補助食品として売られています。いずれもノーエネルギー食品であることは、ご存じのとおり。そこで、これらを利用してダイエットをしようという人が出てきます。
いくら食べてもほとんどエネルギーがないので、空腹感に悩まされることなくダイエットできるというわけです。

ところが、これがかえって逆効果。一時的な満腹感はあっても、風味に変化がないため物足りなさが生じ、やがては猛烈な食欲を呼び込む可能性が強いのです。そのうえ、こんにゃくには、さしたる栄養素が含まれていません。これだけを食べていては、当然栄養がかたよって、体をこわすことにもなりかねません。

ただ、こんにゃくなどのエネルギーゼロ食品は、栄養のバランスを考えたうえで使えば問題はありませんし、利用しだいではなかなかのダイエット効果を発揮します。

たとえば、しいたけ、マッシュルームなどのきのこ類や、わかめ、昆布などの海草類もノーエネルギー食品ですが、うまくメニューにとり入れれば、低エネルギーでボリュームのある食事ができるのです。このように、おかずの一皿として、じょうずに加えていくことには大いに効果的です。

オンリーダイエットの真実「ところてん」

Question

早く体重を減らしたいので、毎食、ご飯を食べるかわりにところてんを食べています。ところてんはノーエネルギーだから安心ですよね。

Answer

ところてんは1食分が約6kcal(調味料のエネルギー) で、ご飯1膳分が約200kcalですから、数字上は1日3食で580kcalダイエットできることになります。しかし、こういう単純計算こそが栄養失調への引きがねとなりかねないのです。

ところてんは確かにノーエネルギー食品の代表格ですが、同時に体に必要な栄養素がほとんど含まれていません。一方、ご飯には、糖質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどが含まれています。
ご飯に含まれる糖質は体に欠かせないもので、これ一つとっても、ご飯をところてんで代用することはできません。ご飯を一定量とったうえで、おなかがすいたときにところてんを利用するというのが適当でしょう。
質問にあるように、ノーエネルギー食品さえとっていれば簡単にダイエットでき、確かにやせはするでしょう。しかし、それではたちまち体をこわしてしまうことを忘れてはいけません。