食事は五感を使う

現代人は携帯電話やパソコン、TVを見ながらの「ながら食べ」が多くて、食べものをしっかり見て食べている人が、ずいぶん減ってしまいました。
と心当たりのある人が多いと思いますが、実際は「ながら食べ」が習慣になっているから、特に疑問も感じていないのです。

本来の食事は五感をフルに使って食べるものです。食べものを見て、焼ける音や鍋やスープの煮立つ昔を開いて、お箸やスプーン、時には手で触れて、おいしそうな匂いを喚いで、最後は舌でしっかり味わう! こうして食べると「おいしいな」だけでなく「あまりおいしくないな」「れは好きじやない」などもちゃんとわかるはずです。

数年前に冷凍餃子に毒物が混入する事件がありましたが、被害にあわれた方は袋を破いた時に異臭がした上に、口に入れてビリッとした刺激があったのに飲み込んでしまったといいます。

「どうして飲み込んじゃったんでしょう 」とに思った人も多いはずです。 嫌な匂いがして刺激があれば、動物でも吐き出して命を守ります。ところが現代人は賞味期限などの表示を見て、その数字だけを信用してしまうんですね。

これが生の肉や魚、果物で傷んでいれば臭いも強烈だし腐っているのがわかりやすいのですが、加工食品は「食べても安全かどうか」がわかりにくくなっています。何日も、何ヶ月も腐らないものへと加工技術などが進んできました。

でも、その過程で食べものは栄養が失われ、成分がまるきり変わってしまっているものも多いのです。「自然なものは腐る」と頭の片隅に置いておく方がいいでしょう。

また、「食べものから命をいただく」という仏教の考え方からいっても、命のあるものを食べるから「パワー」をもらえるのです。

加工を重ねた食べものをいくら食べても、「パワー」を得られることはないでしょう。まず、朝起きたら温かいお湯を飲んで体をほぐし、手を加えずに食べられる自然なもの、果物を体に入れると、体が自然に動き出すのがわかるはず。この感覚を大事にしましょう。

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