ダイエットのための食習慣

早食いが肥満の原因になる理由

Question

早食いが肥満の原因になる理由

Answer

単純に早食いが肥満の原因とはいい切れませんが、太っている人に早食いの傾向があるのはほんとうです。
一緒に食事をするとよくわかるのですが、普通の人より食事が早く、こちらは、まだ半分も食べ終わっていないのにもう食べ終わっていたりします。

ところで、おなかがすいたり、いっぱいになったりという感じは、実は、脳の中にある摂食中枢と満腹中枢によってコントロールされています。
この2つの中枢は、主に血糖値(血液中の静の量) に左右され、血糖値が高くなれば満腹中枢が働いて空腹感がおさまり、逆に、血糖値が低くなれば摂食中枢が働いて空腹を感じます。

つまり、もうおなかがいっぱいという感じは、食べ物の一部が消化吸収され、血糖値が高くなって起こるわけです。一般に満腹サインともいうぺき血糖値は、健康な人で140~150mg/dlぐらいと考えられています。
血糖値がこの数値にまで上がるには、食べ始めてから約30分かかります。

ところが、早食いすると、満腹中枢が刺激される前に食事が終わります。まだ満腹中枢が刺激を受けていないため、食べた気がしないし、体はさらに食べることを要求します。
こうして、満腹中枢が働くまでに多く食べてしまうことになり、結局太ってしまうのです。
やせるには、食事には少なくとも15分以上はかけることです。ひと口20~30回以上、よくかんでゆっくり食事をすれば、腹八分目で満腹感が得られます。よく噛んで食べるのは自律神経が安定して体調もよくなるのでおすすめです。

噛むことで得られる8つの効果 – よく噛んで食べるという咀嚼健康法
https://memo-note.com/chew/2019/01/8.html

ダイエット中の夜遅い食事がNGな理由は?

Question

ダイエット中の夜遅い食事がNGな理由は?

Answer

「夜食は太る」とよくいわれますが、これはほんとうです。人間の体は、昼間は交感神経の働きが活発で、夜は逆に、副交感神経の働きが活発となります。
交感神経が働くと、脂肪を分解するホルモンが分泌されますが、副交感神経では、昼間失ったエネルギーを補い、あすに備えて脂肪を蓄積する状態がつくられます。
つまり、100kcalの食品は、いつ食べようと同じ100kcalですが、夜食べると、そのエネルギーはほとんど使われず、夜中に脂肪組織としてしっかり体内に蓄えられてしまうのです。
ですから、早寝早起きをして夜食は食べないにこしたことはありませんし、夕食は軽くし、寝る2〜3時間前には何も口にしないことがやせるための鉄則といえます。なお、おなかがすきすぎると、イライラして眠れないという状況にある人のみ、就寝1時間前の夜食なら食べてもかまわないとすることもあります。
ただし、1日の総エネルギーの中に夜食分も入れて、1日4食のつもりで食べることです。また食べるものは軽いものにすること。牛乳をあたためて飲む、あるいは果物を少し食べる程度にとどめます。間違ってもラーメンやパスタといった高カロリーのものはダイエットの意味がなくなってしまいます。

交感神経について

食欲と関係のある神経に、交感神経と副交感神経がありますが、この2つについてです。大脳から出ている神経繊維に「自律神軽」というのがあり、内臓や血管はこの神経に支配されて動いています。

この自律神経は、「交感神経」と「副交神経」という2つの神経から成り立っています。交感神経は戦闘の神経ともいわれ、さあ、仕事をしよう、勉強をしようというときこの神経が興奮し、脳や心腹などに血液が集まり、全身に活力と緊張感がみなぎってきます。
この神経が働いているときは、胃腸の働きが抑制されて空腹感がなくなるのが普通です。

これと逆の働きをするのが副交感神経です。これは、いわば休息の神経で、この神経が働いているときは、心腹の鼓動もゆったりして安らいでいますが、
その一方で、胃腸の働きは活発になり、消化吸収が盛んになって食欲が高まります。
一般に、仕事などしなければならない明るい時間帯には主に交感神経が、夜、眠っている間は体を休ませるために副交感神経が働くシステムになっています。
そして1日の中でも、食事に限らず、運動やストレスなど、さまざまな状況に合わせて、この2つ神経がじょうずに体調のバランスを保つように働いているのです。

外食の頻度が高いと肥満になるのは何が原因でしょうか?

Question

外食の頻度が高いと肥満になるのは何が原因でしょうか?

Answer

おおむね次の2つの理由が考えられます。1つは、栄養のバランスがくずれることです。外食は糖質や脂肪が多く、たいせつなタンパク質や野菜がどうしても不足がち。
もう1つは、高エネルギーのメニューが多いことです。外食は、ボリュームアップさせるために、揚げ物は衣が厚くついていたり、味をマイルドに仕上げるためにラードを使っていたりして、家庭料理とくらべ、エネルギーが高くなっています。外食は2~3日に1回に抑えることです。どうしても外食生活をせざるをえない場合は、外食メニューの中から、できるだけ栄養的に満足できる、ダイエット向きのものを選ぶことがたいせつです。和食が特におすすめです。お弁当であれば幕の内弁当のようなものがいでしょう。