40代から自分の体を知る

「太らない体」をつくる最初の習慣は、「軽い運動」です。運動と言っても、ただ体を動かせばいいというものではありません。「太らない体」をつくるための運動は、3つあります。

  1. 有酸素運動
  2. 筋力トレーニング
  3. ストレッチ

の3つです。

どれも、「軽い運動」です。すでに、「中年太り」になっている人でも、毎朝走ったり週に何回もスポーツジムに通ったりして強めの運動をする必要はありません。

「太らない体」をつくるには、「軽い運動」で十分なのです。「軽い運動」とはいつでもどこでも気軽にやれるもので、40代から「太らない体」をつくるコツです。
このコツは、若返りホルモンの「DHEA」の分泌を促して、「いつまでも若いい体」でいられるようにするものでもあります。
ホルモンの分泌を正常化して、肥満や病気につながる老化を抑えるのです。

まず、1の有酸素運動とは、酸素を体に取り込み、それによって体内の糖質や脂肪をエネルギーとして消費する運動です。体内エネルギーは、食事でとった糖質や脂質(脂肪) に酸素を反応させてつくり出されます。

また、つくり出すときだけでなく、体内エネルギーを実際に消費するときにも、酸素を必要とします。なぜ有酸素運動が「太らない体」をつくるのに役立つのでしょうか。ひと言で言えば、有酸素運動によって、全身持久力が高まるからです。全身持久力とは、言い換えれば「スタミナ」のこと。少し動くと息切れがし、動けなくなる人を「スタミナがない」、長く動いても息切れせずに動ける人を「スタミナがある」と言います。このスタミナが、全身持久力なのです。
したがって、短距離走でのスピードがどこまで続くか( スピード持久力)、腕立て伏せのように一部の筋肉を使ってどのくらいできるか(筋持久力)、といった「持久力」とは区別されます。

全身持久力が高くなるということは、少ない酸素で多くの活動が行なえるということです。全身持久力の低い人は、高い人に比べて心臓・血管の病気にかかるリスクが高く、死亡率が四〜五倍も高いとされています。したがって、有酸素運動で全身持久力を高めておけば、肥満を抑えるのはもちろん、心臓や血管の病気を予防することもできるのです。

有酸素運動は、運動中に「ハア、ハア」というリズミカルな呼吸になるのが特徴で、長く続けられる運動は、歩く、走る、自転車に乗る、泳ぐ、といった運動です。年代に関わらず、この「ハア、ハア」という呼吸になる程度にしておくことが目安となります。「ハア、ハア」が「ゼイゼイ」「ヒィヒィ」と呼吸が苦しくなると、やりすぎだということです。

反対に、無酸素運動瞬間的にパワーを発揮する短距離走や、息を止めて行なうウェイトトレーニング、腹筋や腕立て伏せなどの筋トレは、心肺機能を高めません。無酸素運動は、有酸素運動のように取り入れた酸素を利用してエネルギーをつくつたり、使ったりするのではなく、すでに体内にためられているエネルギーを使う運動です。腹筋も腕立て伏せも、2~3回やるくらいは運動のうちに入りませんが、10回もやれば無酸素運動になります。また、有酸素運動でも、肩で呼吸をするはど激しくやってしまうと、無酸素運動に近くなって効果も低くなります。

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