オンリーダイエットの真実「プロテイン」

Question

アメリカで大流行したというプロテイン減量法を始めました。毎日、液体プロテイン(タンパク質) をスプーン3杯とっていると、1ヶ月以内に5kgもやせられるとか。
タンパク質源である肉や魚には脂肪がついているし、調理にも油を使いがちです。その点、液体プロテインなら余分な油を使わなくてすみます。ダイエットにはぴったりではないでしょうか。

Answer

体をつくる主要成分であるタンパク質、すなわちプロテインンは、胃の中にとどまる時間が長いため空腹感を起こしにくい、体内で脂肪に変わりにくいなど、ダイエットに適したいくつかの特長を持ってはいます。

また動物実験の結果では、糖質や脂質にくらべ、タンパク質が熱エネルギーにかわる率が高いというデータもあるようです。しかし、人間の体は複雑かつ微妙な仕組みのうえに成り立っています。残念ながら動物実験で判明したプロテインの作用が、そのまま人間にもあてはまるかどうかは、現在まだ確認されていません。ダイエットのために低エネルギー食にし、さらにタンパク質ばかりをふやそうとすると、結果的には糖質の量が減ってしまいます。
すると、知力、筋力が落ち、ひどくなると酸血症(体が酸性になる) と呼ばれる危険な症状を引き起こしかねません。

かつてアメリカでは、プロテインを使ったダイエットが流行したことがあり、多くの人が突然死したという報告もあります。このような副作用に対する反省から、素人判断でプロテインダイエットは危険なものと考えられますので、おすすめできません。なお、プロテインが脂肪をとかす、といった宣伝広告は全くのウソですのでご注意を。

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