2014年 10月 の投稿一覧

オンリーダイエットの真実「ダイエット食品」

Question

市販のダイエット食品をじょうずに利用できたら楽だろうなと思います。エネルギー表示がしてあるから、自分で計算する必要もないし、いい方法はないでしょうか。

Answer

たとえばダイエットビスケットなどのように、単品のダイエット食品だけでやせるというのは、あまりおすすめできません。たとえ空腹感をごまかすことができても、ほんとうの満足感は得られないからです。

最近では、1種類ずつレトルトパックになったおかずを、いくつか組み合わせてとるダイエット食品も登場してきました。それらの中には、栄養のバランスがとれているものもあります。ただし種類が少ないので、長期間使うと、飽きがくるのが難点です。

もし単品のダイエット食品を利用するなら、食事の中にじょうずに組み込むことです。ダイエットビスケットを主食にして、おかずは手作りサラダにするとか、ポタージュスープのかわりにダイエットストプをとるなど、組み合わせはいろいろ考えられます。あるいは、間食をやめるときなどに、補助的に使うのもー法でしょう。ただし外国のものは、ダイエット食品といっても高エネルギーであることが多いので注意してください。

オンリーダイエットの真実「プロテイン」

Question

アメリカで大流行したというプロテイン減量法を始めました。毎日、液体プロテイン(タンパク質) をスプーン3杯とっていると、1ヶ月以内に5kgもやせられるとか。
タンパク質源である肉や魚には脂肪がついているし、調理にも油を使いがちです。その点、液体プロテインなら余分な油を使わなくてすみます。ダイエットにはぴったりではないでしょうか。

Answer

体をつくる主要成分であるタンパク質、すなわちプロテインンは、胃の中にとどまる時間が長いため空腹感を起こしにくい、体内で脂肪に変わりにくいなど、ダイエットに適したいくつかの特長を持ってはいます。

また動物実験の結果では、糖質や脂質にくらべ、タンパク質が熱エネルギーにかわる率が高いというデータもあるようです。しかし、人間の体は複雑かつ微妙な仕組みのうえに成り立っています。残念ながら動物実験で判明したプロテインの作用が、そのまま人間にもあてはまるかどうかは、現在まだ確認されていません。ダイエットのために低エネルギー食にし、さらにタンパク質ばかりをふやそうとすると、結果的には糖質の量が減ってしまいます。
すると、知力、筋力が落ち、ひどくなると酸血症(体が酸性になる) と呼ばれる危険な症状を引き起こしかねません。

かつてアメリカでは、プロテインを使ったダイエットが流行したことがあり、多くの人が突然死したという報告もあります。このような副作用に対する反省から、素人判断でプロテインダイエットは危険なものと考えられますので、おすすめできません。なお、プロテインが脂肪をとかす、といった宣伝広告は全くのウソですのでご注意を。

オンリーダイエットの真実「デンマーク式ダイエット」

Question

近ごろ話題になったデンマーク式ダイエットについて教えてください。なんでも、ゆで卵を食べてやせられるとか。

Answer

ご飯(主食) のかわりにゆで卵を食べ(1週間で約40個)、あとはフルーツや野菜サラダをとってやせようというのが主旨のようです。
l日のエネルギー設定は700~800kcal。糖質はいっさいとらず、塩、砂糖、マヨネーズなども制限されている、かなり厳しいダイエット法です。しかし、食事制限の意義が不明なうえに、栄養学的にもバランスがすこぶる悪く、おすすめできる方法ではありません。

l日のエネルギー設定も低すぎ、これでは体をこわしてしまいます。